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東日本大震災復興応援小金井プロジェクト協議会会長 今井啓一郎さん

 地域が壊れることの重さと痛み。それを切実に知るのは、地域に根差して生きる人たちかもしれない。


 3・11からほどなく、市内の商店会でつくる商店会連合会は「自分たちで何かできることはないか」と、手探りで「復興応援」を始めた。それが発展して昨年9月に発足したのが「東日本大震災復興応援小金井プロジェクト協議会」。協議会の取り組みと目指すものは――。


 行動力によってプロジェクトをけん引してきた会長の今井啓一郎さんは、小金井市の地域経済の明日を最も憂う一人でもある。

 

 「復興応援」と小金井市の地域活性化について、2回にわたってお話を聞く。まずは「復興応援」について。こちらから

 

◇2012年8月4日号

前年度から一気に倍以上に

子育て支援に逆行する保育料の大幅値上げ

見直し陳情を委員会は採択 

 国の税制改正によって所得税の年少扶養控除などが廃止になったことで、小金井市の認可保育所の保育料が今年度から実質的に大幅な値上がりをし、子どもを多く抱えた中・低所得層の家族に深刻な打撃を与えている。厚生労働省は各自治体に対して、年少扶養控除廃止によって保育料が値上がりしない対応をとるよう「お願い」の通知を出したが、小金井市はこれに従わなかったため、利用者によっては倍以上の保育料負担増をもたらす結果となった。


 市議会の厚生文教委員会は8月1日、子育て世帯の市民が提出し、2710人が署名した「年少扶養控除廃止に伴う保育料の値上げの見直しを求める陳情」を審議し、賛成多数で採択した。反対したのは自民、公明の議員だけなので、9月に開かれる本会議でも採択される公算が高い。しかし、稲葉孝彦市長は「国からの(通知)文書は理解するが、私の考えは変わらない」と述べ、陳情が採択されても見直しはしないという強い姿勢を鮮明にしている。

 

(千葉県船橋市のHPから)
(千葉県船橋市のHPから)
船橋市のHP.pdf
PDFファイル 211.1 KB

 千葉県船橋市のHPが分かりやすく上の図で説明しているように、2011年分所得税から年少扶養控除38万円と特定扶養控除25万円が廃止され、所得税額が上がる。保育料はこの所得税額に応じて決まるので、自治体が何の対応もとらないと自動的に大幅増となってしまう。


 このため厚生労働省は昨年7月、「扶養控除見直し前の旧税額を計算する等により、扶養控除の見直しによる影響を可能な限り生じさせないよう対応をお願いする」との通知を出した。このまま放置すれば少子化対策に逆行するとの判断からだ。これを受け、東京都内では小金井市、三鷹市、渋谷区を除くすべての自治体が、旧税額で算定するなどの対応をとった。

 

 8月1日の厚生文教委員会では、今回の陳情を出した市民のAさんがその背景などを陳述した。それによると、市内の保育園に2歳児の双子が通うAさんの場合、前年度と同じ収入であるにも関わらず、保育料が月額3万6000円ほど上がり、前年の2・5倍になった。

 

 事前に何らの説明もなく、市から送られてきた保育料の決定通知には、「年少扶養控除及び特定扶養控除が見直されたことに伴い、前年度の保育料と比較し増額になることがあります」と書かれていただけだったという。

 

  Aさんは「子育て世帯にとっては、所得税、市民税の増税に加え、保育料まで上がれば家計に本当に大きな打撃を受けます。子どもが多ければ多いほど、その打撃は多いのです」と訴え、見直しの具体的な内容として(1)今年度は負担が大きい家庭には激変緩和のための減額措置をとってほしい(2)来年度からは厚生労働省の通知にあるよう、旧税額で保育料を決定してほしい(3)市の財政問題として保育料の値上げが必要ならば、控除廃止とは別の問題として、これまでの規定に従って児童福祉審議会に諮る手続きをとってほしい、と求めた。

 

 子ども家庭部の鈴木遵矢・保育課長は委員会での答弁で、国の通知に従わない判断をした理由として、(1)1999年度の改正以降、保育料は改正していない(2)待機児の解消を図るため保育施策で多額の経費を投入してきた(3)多摩26市の中で保育料は最も低い――の3点を挙げた。ただ同時に、年少扶養控除などの廃止によって保育料の負担増が、子どもの多い世帯や、保育料徴収基準額表で所得税額の刻みの幅が狭い中・低所得層で大きくなることを認めた。

 

 稲葉市長は「(今回の措置をとらないと)数年後にはどうしょうもなく大きなご負担をお願いすることになる。今の時点ではやむを得ない措置だ」と述べた。

 

 将来の保育料値上げを先取りする形で、今回の判断を下したことを強調するものだが、保育料負担のあり方全体を見直さないままでの実質値上げは、子どもが多く、所得が高くない世帯に歪んだ負担を強いており、説得力を欠いている。

 

 委員からも「値上げが必要ならば、きちんと手続きを踏み、理解をえるべきだ。便乗値上げは許されない」(青木ひかる市議)といった厳しい指摘が相次いだ。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

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イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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