file 7-2 「ホームスタート・小金井 発起人会」代表 高橋雅栄さん

 1997年に3番目の子どもを出産して2カ月たったころ。7月だから、ちょうど今頃でしたね。わが子を連れて野川に散歩に行きました。するとその年に生まれた赤ちゃんを連れたママたち。初めて子どもを産んだ「初めてママ」たちがいっぱい野川の近くにいたんです――。

 

 15年前の夏、高橋さんが出会った「初めてママ」たち。先輩ママとしてアドバイスしたことをきっかけに、「子育て支援」の世界へと踏み出していく。

 

 (訪問型の子育て支援「ホームスタート」を、仲間たちと小金井で始めた高橋さんのお話の後編です。こちらから

 

◇2012年7月21日号

「全施設の安全・安心な維持管理は困難」

建て替え・改修費は年平均24億円 『小金井市施設白書』で明らかに

 小中学校の校舎や集会施設など小金井市が保有している公共施設の3分の2が、建築からすでに30年以上を経過し、大規模改修や建て替えなどの老朽化対策を今後実施する必要があるにもかかわらず、厳しい財政状況に加え、可燃ごみ処理体制の確立や新庁舎整備といった多くの費用がかかる事業を控えているため、「すべての公共施設を安全・安心に維持管理していくことは困難な状況にある」――。

 小金井市が初めて作成した「小金井市施設白書」で、こうした衝撃的な分析が明らかになった。

 

 施設白書は今年3月まとめられ、6月8日時点で市のホームページで公開。市議会にも報告されている。

 

 これまで小金井市は公共施設について長期的な整備計画を持っておらず、耐震改修など緊急性の高いものだけをとりあえず整備するというやり方をやってきた。

 

 白書は、公共施設に関する「課題」を洗い出し、今後の施設整備の基礎資料とするために作成されたが、市の財政力を上回る建て替え・改修費が必要となることが判明し、市民サービスの拠点である施設をこれからどう維持し、運営していくのか、抜本的な見直しが迫られそうだ。

 

 白書は市が保有する公共施設(延床面積17・4万平方㍍)のうち、解体中の二枚橋焼却場を除いた16・5万平方㍍の施設について、2010年度決算をもとに分析した。

 

 延床面積でみると、学校施設が全体の64%を占め、ついで総合体育館などのスポーツ施設が6%、16ある集会施設が4%となっている。

 

「小金井市施設白書」から
「小金井市施設白書」から

 

 公共施設の建て替え・改修に必要なコストについて、総務省が公開しているソフトを用いて試算すると、今後40年間の総額は970・2億円。年平均では24・3億円にのぼる。


 過去5年間の建て替え・改修費用は年平均10・9億円だったので、この倍の額が必要となる。どのようにねん出するかが、今後の市政運営での最重要課題の一つになることは間違いない。

 

  さらに既存施設の建て替え・改修だけではなく、(1)最重要課題である安定的な可燃ごみ処理体制の確立に必要な経費 (2)今年3月に取得した小金井市民交流センターの地方債償還にあてる合計34億円の支払いと毎年2・3億円の委託料 (3)新庁舎の整備事業費の見込みが約60億円 (4)けやき保育園とピノキオ幼児園の移転に10億円 (5)仮称「貫井北町地域センター」の整備費に約9億円、といった大型事業による費用が加わることを説明している。

 

 

「小金井市施設白書」から
「小金井市施設白書」から

 

 一方、今後の市の財政状況は、生産人口の減少と高齢者人口の増加によって市税などの一般財源収入は減少するが、社会保障制度にかかる扶助費の増加が予想されている。2010年度決算では、財政の弾力性を示す経常収支比率は96・7%(分母から特例債を除いた場合は104・7%)となっており、「財政状況は危機的な状況となっている」と指摘している。

 

 こうしたことから、白書は「公共施設の老朽化が進んでおり、安全・安心面から大規模改修と建て替えなどの老朽化対策を行う必要があるが、現下の厳しい財政状況では、既存の公共施設すべてに対して対策を行うことは困難な状況」と、極めて厳しい認識を示した。そのうえで「早急に今後の維持管理および整備方針などの検討を行い、実施可能な計画と組織体制を整えるのが課題となっている」と結論づけている。

 

 同時に「公共施設全体の総量を規制しつつ、市民ニーズを踏まえた施設の多機能化・複合化を推進」する必要性を強調している。これからの施設の維持管理や改修費などを考えれば、場合によっては施設の統廃合などが求められることを示唆しているものだ。

 

 また「運営面からみた課題」として、市民に身近な16の集会施設については「貫井北町周辺および本庁舎周辺に5施設が設置されている」と述べ、地域的な偏在を指摘。それぞれの施設の利用率が最も高い上ノ原会館の64%から最も低い東町集会所の27%まで、かなりの開きがあることから「今後は利用状況、周辺の保有機能を踏まえた効率的な施設整備が必要」と述べている。

 

 図書館については、市域を武蔵小金井地域、東小金井地域、野川地域の3つのゾーンに分けた場合、「野川地域には蔵書数約1万点の図書室が設置されているのみ」であるのに対し、「武蔵小金井地域では新たに蔵書数5・5万点の図書館分室の設置が計画されている」と述べ、集会施設と同様に地域的なかたよりを指摘。「現状の利用状況および費用対効果なども加味した効果的な施設整備が必要である」と述べている。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

写真をクリックすると大きくなります
写真をクリックすると大きくなります
全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから

小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

メルマガ登録をどうぞ!

「こがねいコンパス」からのメルマガをご希望の方は以下にメールアドレスをご入力ください。新しい「市政フラッシュ」の掲載や、次号の主な内容などについてご連絡します。

コンパスは「羅針盤」です!

 

 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

 ご連絡は koganeicompass@gmail.com まで。