◇2012年4月7日号

小金井市の放射能対策

新年度に新規対策予算なし

 

 小金井市の2012年度予算が3月24日の市議会で成立した。焦点の一つとなっていた放射能対策の関係費用では新規措置が一切計上されず、食品中の放射性物質に関する基準値を超えた場合に再検査する費用もわずか1回分の1万8900円しか盛られなかった。小金井市として新年度に放射能対策にどう取り組むかという明確な方針や、総合的な体制が確立されていないことが影響しているとみられる。

 

 一般会計に計上された放射能対策関連費用としては、市民団体「小金井市放射能測定器運営連絡協議会」が運用している放射能測定器の保守点検委託料が27万6000円。市は、協議会が測定した食品の放射線量が国の基準値を超えた場合には、ダブルチェックのために専門機関に検査を委託し、再び基準値を超えれば公表することにしている。2011年度はこの再検査が2回必要となり、予算措置していない分は予算の流用で対応した。このため所管の経済課は新年度予算に3回分の5万6700円を要求したが、結果的には1回分の1万8900円しか盛り込まれなかった。

 

 昨年3月の原子力災害を受けて、市を経由して協議会に持ち込まれる食品は急増しており、測定回数は昨年5月に週1回から3回へ、11月には週6回に増やされた。さらに今年4月から国の基準値が厳しくなり、1キロあたりの放射性セシウムが一般的な食品で500ベクレルから100ベクレル(牛乳・乳製品は200ベクレルから50ベクレル、水は200ベクレルから10ベクレル)に下げられたこともあり、再検査の回数が増える可能性が指摘されていた。

 

 一方、新年度予算に新規措置などが組み込まれていない理由について、岡部環境部長(当時)は3月13日の市議会予算特別委員会での答弁で「平成24年度の放射能に対する予算は、現状では現有勢力の中で各課が協力し、できると認識しているので、予算には組み入れてない」と説明。また、放射能対策に関して、市役所内で指揮・調整する体制が欠けていると指摘された問題について、稲葉市長は同日の委員会で「組織の中で放射能に関してどうするかは、ある程度チームをつくって総合的に対応していく必要があるだろう」と述べ、現在の体制では不十分であることを認めた。

 

(注)予算の流用:すでに決まっている予算を相互に融通しながら使用すること。予算の不足を補う例外的な手段であり、無制限に認められないとされている。

 

 

 

 

◇2012年4月7日号

議会基本条例 来年3月制定へ

 2012年度の小金井市一般会計予算が成立したことを受け、議会基本条例を来年3月に制定する動きが本格的に始まった。制定作業は市議会の主導で行われる。現在23人の議員(定数は24)は来年3月に選挙を迎えるため、残された1年の任期中に急ピッチで進められることになる。4月中には市民2000人へのアンケートが実施され、6月には条例の骨子が完成する運びとなっている。

 

 地方分権が進むなかで、議決機関である議会も市民参加と情報公開によって市民からの信頼をこれまで以上に得る必要に迫られている。議会基本条例は、議会のあり方を定める最高規範であり、議会としての市民への報告会の実施といった市民参加と情報公開を広げる制度を盛り込むことが期待されている。「自治体議会改革フォーラム」の調べによれば、2011年3月8日時点で、条例を制定したのは都道府県レベルで15、政令市4、市94、町51、村4の計168団体。

 

 小金井市は新年度の一般会計に、議会基本条例制定の関係費用として、市民アンケートのほか、シンポジウム、市民説明会の開催、議会報の配布委託料など137万円を計上した。
 予算説明資料などによれば、今後のスケジュールは以下の通り。議会報の発行と2回を予定している市民への説明会の日程は今後の協議で決定される。
 4月:市民アンケートの実施/条例案骨子の検討
 5月:アンケートの集計と分析/条例案骨子の検討
 6月:条例案骨子の完成
 7月:シンポジウムの開催/議会基本条例案(素案)の検討開始
10月:議会基本条例案(素案)の完成
11月:議会基本条例案へのパブリックコメント実施/市民への説明会
12月
~1月:パブリックコメントと説明会の意見を参考にした最終案を策定
 3月:議会基本条例の制定

 

 議会基本条例の制定に向けて中心的な役割をになっている議会運営委員会(森戸洋子委員長)は1月20日から、全議員向けに「議会基本条例制定ニュース」の発行を始めた。また、5月13日には議会として議決結果などを市民に報告し、質問や意見に応じる「議会報告会」を試行的に開催する予定だ。

 

 森戸委員長は3月25日の議員研修会で議会基本条例の必要性について、「小金井市議会の特徴は、他市にひけをとらないが、この数年間、他の市議会の取り組みはそれ以上に進んでいることを実感している。市民に分かりやすい市議会へと、さらに研鑽を重ねることが求められている」と述べた。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

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イラクから問い続けてきたもの

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