2015年4月5日更新

小金井市の2015年度当初予算

東センターの委託凍結 条件付きで可決



 小金井市の2015年度当初予算(一般会計373億4000万円など)は、新福祉会館設計費や東センターの年度途中からの民間委託をめぐって、疑問点が相次いだ結果、3月25日の市議会本会議で可決されたものの、新福祉会館設計費は全額削除、東センターの民間委託については執行停止の付帯決議がつくという異例の決着となった。


 東センターの民間委託は、「市民協働・公民連携の理念に基づき、より一層のサービスの向上を図るため、2015年8月から実施する」として2564万円の予算が計上されていた。委託先は、2016年4月に開館した「きたまちセンター」の運営を委託されているNPO法人「市民の図書館・公民館こがねい」。


 しかし、このNPO法人への委託をめぐっては、昨年11月14日付けで「公民館のあすを考える会」(代表・倉橋良子)から公民館運営審議会委員長に対し「時期尚早と考え、実施延期を提言します」という文書が提出されていた。代表の倉橋良子さんは、委託先となっているNPO法人「市民の図書館・公民館こがねい」の副理事長でもある。


 また、市議会での審議では、「NPO法人の理事会が10ヶ月も開かれていない」「まだ決算書が1回も出ていない」などが指摘され、8月からの委託は困難との認識が広がった。


 これに対し、稲葉市長の与党会派は「当初予算が否決され、暫定予算となれば3市共同の可燃ごみ焼却施設の建設に影響が出る」と主張。水面下の折衝によって、委託予算は①委託先であるNPO法人との合意が得らえる②業務が遺漏なく行われ得ることが確認できる③改めて市議会の理解を得る――という3つの条件を入れた「付帯決議」を採択し、事実上凍結することで決着した。付帯決議は3月25日の本会議で全会派が賛成し、可決された。


(辞任した昼間理事長。NPO法人みんなの図書館・公民館こがねいのHPから)
(辞任した昼間理事長。NPO法人みんなの図書館・公民館こがねいのHPから)


 一方、委託先とされているNPO法人「市民の図書館・公民館こがねい」の昼間守仁理事長(元・小平市副市長)=写真=は、3月末で辞任する辞表をNPO法人事務局に提出した。理由は明らかにされていない。理事長の後任は決まっておらず、委託問題は不透明感を増している。


2015年4月5日更新

混迷する福祉会館立て替え

市が設計予算を撤回 

露口副議長「市側の2連敗」


 大地震で倒壊する恐れがある小金井市の福祉会館の建て替えが迷走している。2015年度当初予算に、新福祉会館の基本設計と実施設計費用として4822万円が計上され、法政大学との「共同研究」という形で実施される予定だったが、市議会で法的不備が指摘されたあと、4822万円全額を減額補正という形で撤回した=写真。通常は数年間かかる基本設計と実施設計を、市民参加を経ないまま2015年度1年間でやろうとした「強行スケジュール」の無理が出たようだ。


 法政大との共同研究では、大学側が福祉会館の設計や建築確認申請などを行い、市がそのための研究費を支出する予定だった。小金井市はこの福祉施設建設に関する大学との共同研究は「全国初」として、協定書締結式を3月6日に設定し、報道機関に取材するようプレスリリースも流していた。


 しかし、市議会に予算が提出された後、「共同研究は法政大学が設計する内容であり、建築士事務所の登録を受けなければならない建築士法に違反するのではないか」という質問が出され、市当局は明確な答弁ができない状態に陥った。


 このため稲葉孝彦市長は3月18日になって、新年度予算案から共同研究費4822万円を全額減額する補正予算を提出し、共同研究も撤回する考えを示した。稲葉市長は、撤回の理由については詳しい説明はしていない。


 一方、稲葉市長の与党会派である自民党小金井市議団の露口哲治副議長は、3月議会の終了後に市民に配布している「レポート第103号」で、「福祉会館の建て替え頓挫!」と題する記事を掲載。その中で、「市は、大学がいろいろなデータを参考に”市民参加”で共同研究することと、設計など実務的な設計事務所の仕事との違いを正しく捉えておらず、結果として予算を削除することとなりました」と説明している。


 さらに「昨年のリース庁舎買い取り計画の失敗に続き、市側の2連敗で残念です」と述べており、稲葉市政の不手際により、重要事業が進んでいない状態を率直に認めている。


 市議会は、福祉会館建設をめぐる大学との「共同研究」の問題については予算審議から切り離し、4月14日に4つの委員会の合同審査という異例の態勢で疑問点を解明することにしている。市民からは「大地震で倒壊する恐れのある福祉会館をいつまで使わせるつもりだ」といった声があがっている。稲葉市長と市議会には、市民の命をまもるために仮移転などの早急な対応が求めらている。

2015年4月5日更新

小金井市4月人事

企画財政部長に河野氏

第1副市長は空席のまま


 稲葉孝彦市長は2015年4月1日付けで、部長級などの人事を発令した。企画財政部長兼庁舎建設等担当部長には、総務部長・河野律子氏(46)を抜擢。企画財政部長兼庁舎建設等担当部長だった川合修氏(56)は学校教育部長へ、学校教育部長だった天野建司(52)は、河野氏の後任として総務部長に就く。河野氏は昨年、稲葉市長とともに第二庁舎買い取りを進めてきた。今回の人事で、庁舎建設等担当部長となり、庁舎問題で前面に立つことになる。昨年の突然辞任した第1副市長ポストについては、稲葉市長は3月議会で提案しなかったため、空席のままとなっている。


 川合氏の企画財政部長在任はわずか1年。これで前任の伊藤茂男に続き、2人続けて1年交代となる異例の人事となった。河野氏は、主に市民部と総務部を経験してきており、企画部門と財政部門の経験はない。


 待機児童問題や公立保育園の民間委託問題など、直面する課題の多い子ども家庭部長には、会計管理者だった佐久間育子氏(57)が就く。子ども家庭部長だった川村久恵氏は定年退職した。


 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

写真をクリックすると大きくなります
写真をクリックすると大きくなります
全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから

小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

メルマガ登録をどうぞ!

「こがねいコンパス」からのメルマガをご希望の方は以下にメールアドレスをご入力ください。新しい「市政フラッシュ」の掲載や、次号の主な内容などについてご連絡します。

コンパスは「羅針盤」です!

 

 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

 ご連絡は koganeicompass@gmail.com まで。