2014年10月18日更新

南口第2地区再開発

住民投票条例案の審議が空転

予算編成指針の重みはどこへ



 武蔵小金井駅南口で市民交流センターから南側の1・8ヘクタール(「第2地区」)に高層マンション2棟を建設する市街地再開発事業をめぐり、その都市計画案と補助金支出への賛否を問う住民投票条例案を審議する小金井市議会の臨時会が10月14日、開かれた。しかし、議員が要求した補助金の年度別内訳を示す資料の問題をめぐり、審議はほとんど空転。市当局が「現時点でお示しするのは困難」と答弁しながら、その日に配布された来年度予算の編成指針となる「実施計画」=写真=では、来年度に4億2660万円の補助金を支出することが明記されており、矛盾が表面化したためだ。実施計画は慌てて回収されたが、あまりにお粗末な対応に議会内からは「縦割り、無責任行政、市民をないがしろにする行政と言われても仕方がない」という怒りの声が上がっている。条例案の審議は10月29日の臨時会に持ち越された。



 武蔵小金井駅南口第2地区の再開発事業は、地権者でつくる組合施行方式で進められており、準備組合が現時点で示している総事業費は384億円。市側はこの事業への補助金が約60億円となり、そのうち15億円が市負担となると説明してきた。


 10月14日の臨時会では、野党系議員がこの15億円の年度別の内訳を示す資料を要求。これに対し、当局側は「補助金の財政負担は、事業の進捗に応じて、段階的に予算化していくもの。それらの内容を精査するのは、準備組合が資金計画をつくってからとなる。現時点でお示しするのは難しい」(まちづくり推進課長補佐)と答弁し、提出を拒否した。


(市議会議員に配布された後、急きょ回収された「実施計画」の表紙)
(市議会議員に配布された後、急きょ回収された「実施計画」の表紙)


 資料が提出されないことを前提に審議が再開されたが、午後の休憩時間中に来年度予算編成方針と実施計画が配布されると、そこに来年度は「設計等にかかる補助」という名目で4億2660万円、そのうち市の一般財源から1億665万円が支出されることが明記されていた。


 これに気が付いた議員側が「資料が出せないと言っておきながら、来年度予算にはすでに支出を予定しているのではないか」と抗議し、市側は急きょ、実施計画を回収した。このためそれ以降の審議に入ることができず、終日空転を続けた。



 実施計画は3か年の財政計画としてつくられ、期間中の単年度の予算編成の指針となるもの。来年度(2015年度)の予算編成作業はすでに始まっており、10月10日に稲葉市長が市の全職員に示した「平成27年度 小金井市予算編成方針」では、「別紙『実施計画 平成25年度~平成27年度(平成27年度分見直し版)』に掲載されている事業に基づき、計画的・政策的予算編成に取り組むこと」と明記されている。


(稲葉市長が10月10日に示した「平成27年度小金井市予算編成方針」での記述)
(稲葉市長が10月10日に示した「平成27年度小金井市予算編成方針」での記述)
(2013年10月に策定された「実施計画」での第2地区再開発事業の予定)
(2013年10月に策定された「実施計画」での第2地区再開発事業の予定)

 また、昨年10月に策定された「実施計画 平成25年度~平成27年度」では、南口再開発事業については平成27年度は「基本設計等に係る補助」として1億8000万円(うち一般財源は4500万円)の補助金支出が計画されていた。1年後の見直しで補助金額が2倍以上に膨らんだ背景には、準備組合側の計画や要求などに基づいているとみられ、この点でも市当局側の説明は不十分なものとなっている。


こがねいコンパス第60号(2014年10月18日更新)

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

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後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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