2014年6月12日更新

今年度の待機児童解消方針 市が行政報告

待機児童257人解消に遠く及ばず

(「行政報告」の資料から)
(「行政報告」の資料から)

 

 

 小金井市は6月11日の市議会厚生文教委員会で、今年度の「待機児童解消方針」を報告した。5月1日からすでに実施している公立保育園の定員の弾力運用による10人の新規受け入れのほか、①私立貫井保育園で2015年1月に定員20人規模の分園を開設②グループ型小規模保育事業を新たに実施③公務員宿舎の空き室を利用して家庭福祉員事業を実施――を示している。小金井市の待機児童は、多摩地域で最悪の状況が続いており、今年度当初で257人に上っている。育児休業期間が終わってしまう保護者らからは緊急な対応を求める声が上がっていたが、今回報告された施策では、それに応える内容とはなっていない。また、257人という待機児童数からもほど遠いレベルにとどまっている。

 

 小金井市では認可保育園に入れないという通知を受け取った保護者たちが今年2月、行政不服審査法に基づき、集団で異議申し立てをするという事態となっている。「待機児童の緊急救済措置を求める陳情」が市議会の3月定例会で採択されたほか、市議会も「待機児童解消に向け、早急で効果的な取り組みを求める決議」を可決した。

(「行政報告」の資料から)
(「行政報告」の資料から)

 11日の厚生文教委員会では行政報告の資料として、3月20日に行われた市役所の「各部調整会議」の会議録も提出された。会議では、切迫した待機児童問題を受けて、子ども家庭部が関係部に対して、市の公共施設などを活用した緊急の保育施設を実現するための協力を求めた。

 

 しかし、候補として挙がった保健センターや緑センター、前原暫定集会施設など8つの施設は、「便所、調理室などの確保が困難」といった理由から、あっさりと「不適」とされた。結局、市が保有している様々な施設を使った緊急措置は実現できていない。各部調整会議もこの1回しか開かれていないという。

 

 一方、小金井市は「今後の待機児童解消施策」も同時に報告し、その中で①私立こむぎ保育園で2015年4月から40人規模定員を増やすため増改築をする②2015年度中に認可保育所を新設する③2015年4月開設の予定で40人規模の認証保育所を新設する④既存の認可外保育施設の認可保育所への移行は、設置者の意向を踏まえ対応する⑤国有地などの活用を図り、保育施設の設置について検討する⑥子ども子育て支援制度に対応するため、認定こども園を含む様々な形態の保育施設の設置について検討する――という方針を打ち出した。

 

 ①②③が実現すれば、200人規模で保育サービス量が増えることになり、待機児童解消に向けた本格的な一歩を踏み出すことになる。今後は、保育の需要量の正確な見通しを立てることと、しっかりとした保育サービスが実現できるような財源を確保していくことが課題となる

 
2014年度の待機児童解消方針は下記をクリックしてダウンロードしてください(少し時間がかかる場合があります)
2014年度待機児童解消方針(行政報告).pdf
PDFファイル 724.9 KB

 保育施設に入れない子どもたちを抱える保護者たちが、その切迫した思いと実情を小金井市議会で訴えた《子育て世代のキモチ》第6回第7回もあわせてお読みください。(編集部)

2014年6月7日更新

水道水の地下水割合 今や3割弱に

都からの事務委託解消後に激減

 

 小金井市の水道水は地下水が7割を占めているから美味しい――。もし、今もそう思っていたとしたら自分の味覚を疑う必要がありそうだ。6月6日の市議会本会議の一般質問で明らかになったのは、2011年度からすでに地下水の割合は50%を切っており、小金井市が水道事業の事務委託を解消し、東京都水道局の運営になったあとの2013年度には地下水の割合は27・75%に激減していた。小金井市民はいつのまにやら「河川水7割の水」を飲んでいたことになるが、一体なぜ――。

 

 林倫子議員(生活者ネット)がこの問題を取り上げ、激減の理由を質した。小金井市では2011年度末に水道事業の事務委託を解消し、2012年度から東京都水道局が水道事業を全面的に担っている。

 

 このため、中谷環境部長は東京都に問い合わせた回答として「平成25(2013)年度に減少したのは、上水南浄水所(小平市上水南町)の更新工事を行っているため、地下水の浄水処理ができず、その分、他の浄水所からの受水を受けたため。また市内の水源井戸の揚水ポンプの故障、経年劣化による揚水量の減少、井戸の水量の不足とのことだ」と述べた。

 

 そのうえで、「上水南浄水所の更新工事は平成26年度末までとなっているので、工事終了後の平成27年度には地下水の割合は一定、回復する、との話だった」と説明した。

 

 小金井市の「地下水と湧水を保全する条例」では、前文で「地下水は,大気,地表,地下及び海洋における水循環の中にあって,環境を構成する重要な要素である。また,河川水と比べて水温の変化が小さく,土壌のろ過作用を経て水質が清浄であることから,安全性,使い易さ,おいしさなど飲料水としても優れた特性を持っており,小金井市では,水道水の多くを地下水に求めている」と述べ、市民がそうした認識を持つ根拠にもなっている。

 

 上水南浄水場の工事が終わった後に、地下水の割合がかつてのように回復できるかどうかはまだ不明だ。小金井市としてできることは何かが、改めて問われそうだ。

2014年6月7日更新

小金井市の待機児童数 257人に

前年度より一挙に69人増 過去最悪

 

 2014年4月1日時点の小金井市での待機児童数が257人に上り、前年度よりも一挙に69人増え、過去最悪の数字となったことが分かった。小金井市では保育の需要に対し、計画的な供給ができておらず、4月に認可保育園への入園が認められなかった保護者たちは行政不服審査法に基づき、集団で異議を申し立てを起こすほどになっている。就学前児童数や保育需要の見通しが甘く、保育計画を立てないまま来たのが響いている。

 

 今年度当初の待機児童数は6月3日の市議会本会議で中山克己議員(自民)の一般質問に対し、川村久恵・子ども家庭部長が明らかにした。

 

 稲葉市長は答弁で「我々もちょっと驚愕するような数字になった。平成25(2013)年度で188人。この解消のために122の定数を増やした。本来であれば66人ぐらいで、そのままいくのであればそれぐらいと思っていたが、かなりの待機児が増えた。定数を増やしながら間に合わないという状況をご理解いただきたい」と述べた。

 

 今後の対応については川村部長は「保育の供給量の確保が必要。解消策は(6月11日に開催される)厚生文教委員会に平成26年度の待機児解消方針を行政報告する。今後の考え方は27年度から施行される新制度に対応するため、26年度中に子育て支援の事業計画を策定する。保育の量、提供体制の確保内容、実施時期を検討し、保育計画を策定する考えだ」と説明した。

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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