2014年4月5日更新

待機児童の緊急救済措置を

市議会で陳情と決議を採択

市当局 「今夏の施設オープンは難しい」

 

 保育園に子どもを預けられない「待機児童問題」が、小金井市で深刻さを増している。

 今年4月の認可保育園入園が認められなかった保護者たちは行政不服審査法に基づき、集団で異議を申し立てた。さらに認可保育園の増設を求めるなど3件の陳情を市議会に提出。このうち緊急救済措置の実施について3月末までに結論を出すよう求めた陳情は全会一致で可決された。小金井市当局は緊急措置の検討を始めているが、これまでのところ具体的な内容は決まっていない。

 

■母親たちの切迫した訴え

 

 2014年度4月の認可保育園への入園申請は812人が申し込み、516人に対して「不承諾」の通知が届いたという。

 

 これを受けて2月28日、赤ちゃんを抱いた50人以上の母親たちが市役所に出向き、異議申立書を担当者に提出した。申し立て件数は60件で、さらに6件追加された。

 

 集団異議申し立てを提案した母親たちのグループ「こがねいで子育て隊」は、市議会の3月定例会に「認可保育園増設に関する陳情」「認可外保育施設利用者に対する補充拡充に関する陳情」「待機児童の緊急救済措置を求める陳情」の3本を提出。このうち緊急救済措置の陳情が3月24日、市議会本会議で全会一致で可決、採択された。

 

 緊急救済措置の陳情書では、認可保育園園だけでなく認証保育園や無認可保育所でも預けられなかった場合、「途中駅や勤務先で保育所を探し、満員電車で子連れ出勤する人。認証園よりさらに高額な託児所やベビーシッターに預け、給料がほとんど手元に残らない人。預け先が見つからないまま育児休業期間が終了となり、これまで積み重ねたキャリアを捨てて退職する人」というケースを紹介し、緊急措置を実施するよう訴えた。

 

 そのうえで「平成26(2014)年度中、できる限り早い時期に、市の責任で待機児童の緊急措置としての保育室、あるいはそれにかわる施設を設置してください。その結論を3月末までに出してください」と求めた。

 

 この陳情は全会一致で採択されたほか、市議会でも「待機児童解消に向け、早急に効果的な取り組みを求める決議」が賛成多数で可決、採択された。

 

■新年度予算では60人増

 

 小金井市の待機児童数は2013年4月1日時点で188人。さらに10月1日には237人にまで増えている。

 

 今年4月にJR中央線高架下に認証保育園「ココファン・ナーサリー東小金井」(定員60人)をオープンさせたほか、市立けやき保育園の定員を19人増やすなどしてきたが、解消にはほど遠い状態だ。

 

 2014年度予算では民間の認可保育園2か所で、園舎の増改築と分園の新設によって計60人の受け入れ枠を増やす。しかし、工事に時間がかかるため定員が増えるのは2015年1月以降となる。

 

 

■緊急救済措置はいまだ確定せず

 

 陳情の採択を受けて、母親たちのグループ「こがねいで子育て隊」は4月2日、市役所で子ども家庭部長や保育課長と面談し、救済措置の取り組み状況を聞いた。

 

 子育て隊のウェブサイトに記載されている報告によれば、市当局側は(1)緊急対策用の保育施設の新設と、既存の認可保育園の定員を拡充できるかどうかを検討している(2)保育施設については、市内の公共施設、国家公務員住宅、民間の空き家、店舗物件などで使える場所がないかを検討している(3)しかし、規模、場所、数、運営する保育者(事業者)などの詳細は現時点では未定――と説明。

 

 さらに「6月議会での補正予算の審査と議決を経て、必要な保育者(事業者)の公募、物件の改修などの工程を考えると、少なくとも今夏のオープンは難しい」と述べたという。

 

2014年4月5日更新

貫井北センターがオープン

初年度の運営予算は約1億円

(小金井市のホームページから)
(小金井市のホームページから)

 小金井市内で4か所目となる新しい地域センター「貫井北センター(愛称・きたまちセンター)」が4月1日、オープンした。図書館と公民館の分室・分館という機能を持ち、生涯学習や地域活動の拠点となる。

 人件費節約や柔軟なサービス提供を目的として、運営を市主導で立ち上げたNPO法人に委託している。それでも運営委託費や維持管理費などをあわせると2014年度の予算額は約1億円に上っている。危機的な小金井市財政と言われるなかで、高額な費用に見合うだけの使い方が求められている。

 

 貫井北センターの運営はNPO法人「市民の図書館・公民館こがねい」、管理は小金井シルバー人材センターに委ねれている。1階の図書館分館は午前9時から午後7時まで、2階の公民館分館は午前9時から午後10時まで。定休日は毎月第1、第3火曜日。

 

 「1階の図書館が消灯してしまうと、2階の公民館分館に入りにくい。図書館も午後10時までオープンして」という要望もあったが、経緯がかさむことから受け入れられなかったという。

 

 新年度予算では、運営委託料に5861万円、維持管理料に3093万円のほか、5000冊の蔵書を購入するために918万円が計上され、総額で9872万円に上る。

2014年4月5日更新

小金井市役所の新体制が決定

新・第2副市長に都庁から川上氏

(川上秀一・新副市長=中山克己市議のツイッターから)
(川上秀一・新副市長=中山克己市議のツイッターから)

 

 小金井市役所の新年度の幹部人事が決まった。東京都から出向し、可燃ごみの共同処理計画を担当してきた第2副市長の三木暁朗氏が3月31日付けで退任し、後任に東京都主税局総務部総務課長の川上秀一氏を充てる人事案が市議会に提案され、同意された。また、伊藤茂男・企画財政部長兼庁舎建設等担当部長が定年退職し、後任には市民部長だった川合修氏が就任した。川合氏の後任には広報秘書課長の藤本裕氏が就く。

 

 川上秀一氏は1966年8月生まれの47歳。1989年3月に学習院大法学部を卒業し、1990年4月から東京都職員。埼玉県志木市在住。

 

 企画財政部長と庁舎建設担当部長を兼任し、財政危機下にある小金井市政で重要なかじ取り役を果たす川合修氏は55歳。財政課で財政係主任、財政係長を務めたほか、企画課長補佐の経験もあり起用された。後任の藤本裕氏は51歳。

 

 また、都市整備部まちづくり担当部長だった高橋智氏が定年退職し、後任にはまちづくり推進課長だった北村高氏が就く。北村氏は49歳。再開発課長として武蔵小金井駅南口再開発事業に取り組んできた。

 

 このほか広報秘書課長には生涯学習課長の天野文隆氏、市民課長には男女共同参画室長の松井玉恵氏、環境政策課長には公民館長の大関勝広氏が充てられた。

 

 生涯学習課長には環境政策課長の石原弘一氏、男女共同参画室長には納税係長の秋葉美苗子氏、公民館長には学務課長の前島賢氏が就く。前島氏の後任は、職員課長補佐だった鈴木剛氏。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

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後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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