2014年2月15日更新

「市の本気度が見えていない」

「市民にも根源的な責任」

財政危機で市長の諮問機関が異例の苦言

 

 小金井市が取り組むべき行財政改革について検討してきた「小金井市行財政改革市民会議」(市長の諮問機関、松井義侑会長)は2月13日、中間答申をまとめ、稲葉孝彦市長に提出した。中間答申は小金井市の姿勢について「一番に理解を求めるべき市民に対して情報公開の徹底や市報の有効活用などを通じて、財政状況を伝え理解を求める努力が十分と言えず、市の本気度がみえていない」と厳しく指摘。さらに危機的な財政状況に陥った責任として「歴代の行政や議会にあった」としつつ、「市民の側にもその根源的な責任があると言える」と述べ、集会場の有料化や保育料の引き上げといった受益者負担の適正化を強く求めている。

 

 今回の中間答申は、2014年度予算に反映させるため昨年9月20日に出した緊急提言をより詳しく、具体的にしたもの。第3次行財政改革大綱の77項目から優先的に実施すべき11項目を取り出して検討している。

 

◆財政健全化計画の策定を
 中間答申は、3市共同の可燃ごみ施設の建設や、新庁舎建設、武蔵小金井駅南口第2地区の再開発、福祉会館の建て替えのほか、公共施設の再配置といった課題を抱えている現状を指摘し、「市の実態を真正面から捉え、行財政改革の推進を強力に進めることと平行しながら、財政の健全化に向けて大胆な計画の策定に早急に着手すべきである」と求めた。

 

 ただ、具体的な計画期間や、健全化の目標となる指標などについては述べておらず、市側に委ねる形となっている。

 

◆受益者負担の引き上げへ
 「行政サービスを維持していくためには、市民に応分の負担を求めることは当然。しかし、これまでの市の対応は負担に対する反対の声を恐れ、この課題を放置してきたと言わざるをえない」

 

 中間答申は、このように受益者負担問題について厳しく問い直している。そのうえで、具体的には、①2002年6月に策定された受益者負担に関する「基本的な考え方」を速やかに見直す②現在は無料で利用できる4つの集会施設(上之原会館、西之台会館、上水会館、婦人会館)の利用は、一部の「リピーター」が大部分を占めているとみられるので、有料化する。また小規模の集会施設は統廃合を検討する③現在は国基準に対して41・4%の割合でしか徴収していない保育料を50%をめどに、改定に向けた取り組みをただちに行う④独自健康診査、がん検診などは市民の医療費への関心を高めるためにも、一部自己負担金を導入する――を提言した。

 

 とりわけ、保育料の引き上げについては、「2014年度に設置予定の「地方版子ども・子育て会議」の議論に委ねるべきではない。この会議体では消費税増額の見返りとして『誰でもが、より安い費用で』保育所を利用できるという論議となることは火を見るより明らかだ」と指摘。

 

 また、認証保育所と認可保育所の保育料に大きな格差が生まれている点を挙げ、「小金井市の保育の歴史は、つまるところ公立保育園を利用する市民と、そこで仕事をしている職員の既得権益を維持してきただけではないのか」と述べ、公立保育園に財源が優先的に投じられてきた現状を異例ともいえる厳しい口調で批判している。

 

◆民営化の促進
 小金井市の担当部局はすでに公立保育園について民間への委託・移管を進める案を、職員組合や保護者側に提示しているが、中間答申は「公立保育園は私立保育園と比較した場合、そのコスト差に見合ったサービスとは言い難い。職員の配置を見直し、民間の創意工夫によるサービス向上が期待できる指定管理者制度に早急に転換すべきだ」と求めている。

 

 また、学童保育所、児童館についても可能な限り早急に民間委託化をするよう提言した。

 

 このほか、職員の人事・給与制度では、歳出全体に占める人件費に割合が多摩地域で最も高いことから、現給保障の解消や、人事評価・業績評価の給与反映などを「早期に実行すべきだ」と要望。様々な団体に支出している補助金についても「一律カットなど具体的な補助のあり方について抜本的な見直しを断行すべきだ」と求めたが、具体案を提示するまでには至っていない。

 

2014年2月15日更新

「小金井平和の日」は新年度の目玉事業

福祉会館建て替えに3億円寄付

市長が「ふれあいトーク」で説明


 小金井市の稲葉孝彦市長は2014年2月12日、「戦争と平和」をテーマに「市民と市長のふれあいトーク」を市役所内で開催し、1月1日付けの市報で制定する意向を表明した「小金井平和の日」について「改めて市民の方々に戦争の悲惨さ、平和の尊さを感じていただき、次の世代の人たちにきちんと引き継いでいくために、平成26年度の中で制定し、何か行事をやっていきたい」と述べた。

 

 稲葉市長は「私は終戦時は生後9か月だった。旧満州で生まれ、引き揚げてきた。戦争に対する思いは普通の方々以上にあるのかなと思っている」と述べ、敗戦後の経験などが平和の日制定への背景になっていることを説明した。

 

 今年度中に制定をする理由については「平成26年度何をやろうかな、何か目玉になるものをやろうかなと思った時、平和の尊さをみんな分からない、若い人たちはこんなもんだと思っている。そうではないんですよということを分かってもらいたいということから、ちょっと温めていた」と述べるにとどめた。

 

 また、「明るいニュース」として、市民から3億円の寄付があったことを紹介し、「遺言で『遺産の一部を寄付したい。福祉に使ってほしい、具体的には福祉会館の建て替えなどにつかってほしい』ということだった。3億円という金額に、ちょっと驚いた。きちんと使わないといけない」と話した。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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