2014年2月1日更新

公立保育園を民間委託・委譲へ

小金井市が方針案を固める

根拠が不明と保護者側は反発

市が提示したスケジュール案
市が提示したスケジュール案

 小金井市は、公立保育園を民間委託したうえで、将来的には民間に委譲する方針案を固め、職員組合や保護者との協議に入った。2015年4月から民間委託を始めるスケジュール案(上図)を市職員組合や、保護者との「小金井公立保育園運営協議会」に提示した。市側は「待機児童の解消をはじめ、保育サービスの充実、施設の改修などを行うためには、保育施策の総合的な見直しは急務」との理由を挙げているが、保護者側は「運営形態を見直すことでなぜ解決するのかが説明されていない」などと反発している。

 

 小金井市は5つの公立認可保育園を運営しており、定員は544人。一方、保育施設に入所できない待機児童の数は2013年4月時点で188人となり、前年よりも50人増加している。就学前児童数に占める割合では3・4%に上り、多摩地域で最悪の数字となっている。

 

 小金井市は2010年5月に策定した「第3次行財政改革大綱」で、公立保育園の民間委託を実施項目に位置付けており、計画では2013年度中に実施する予定となっていた。財政運営が危機的な状況にあることも踏まえ、市側は昨年(2013年)7月、「保育業務の総合的な見直し」を職員団体に提示し、労使交渉を重ねている。

 

 職員団体に示された文書では「公立保育園の運営形態の見直し後、一定期間を経過した時点で運営協議会による保育内容などの検証を行うこととし、その運営が所期の目的を達していると確認できた際には、当該保育所を民設民営に移行する」との方針を示した。公立保育園の運営業務をまず民間委託したのちに、経営の主体を市役所から民間に委譲するという考えだ。

 

 市側の資料(下図)では、認可保育園で公立の場合には、園児1人あたりにかかる市の負担は126万4941円。一方、私立の場合には66万9704円で、公民の差額は59万5237円に上る。公設公営から民設民営に移した場合、この差額に定員544人をかければ約3億2000万円の財政効果が生まれることになる。

     (クリックすると大きくなります)
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 市側は、民間委託を含む「保育業務の総合的な見直し」を進めるために、各園の保護者代表が入った「公立保育園運営協議会」を昨年11月に設置し、月一度のペースで開催している。これまでに市がホームページに掲載した会議録などによると、保護者側は「民間委託を前提とした協議は受け入れられない」と強く反発。12月には協議会の運営方針に関して「民間などへの委託(公設公営)・委譲(民設民営)を行うことを協議の前提にせず、あらゆる可能性を排除せずに協議を行うこと」などを確認した覚書を作成している。

 

2014年2月1日更新

(キネマ純某ベスト・テンのホームページから)
(キネマ純某ベスト・テンのホームページから)

2013年キネ旬ベスト10文化映画部門

小金井在住の監督・製作者作品が2位と3位に

 

 2013年公開の映画を対象とした第87回キネマ旬報ベストテンが1月9日発表され、文化映画部門では、小金井市に住む映画監督・纐纈あやさんの「ある精肉店のはなし」が第2位に、同じく小金井市に住む映像プロデューサー陣内直行さんが製作した「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」が第3位に選ばれた。どちらも難しいテーマに取り組み、長い時間をかけて人の営みと思いを映し出した作品。二人を知る多くの小金井市民から喜びの声が広がっている。

 

(同映画のHPから)
(同映画のHPから)

 「ある精肉店のはなし」は、「祝の島」に続く纐纈あや監督の2作目。写真家の本橋成一さんがプロデューサーを務めている。キネマ旬報のホームページに掲載されている作品解説では「7代にわたり家族で牛を育て、手作業で屠畜を行い、その肉を自営の精肉店で販売する一家の姿を追いかけたドキュメンタリー。いのちあるものが肉となり食卓に届くまでの行程をつぶさに見つめながら、“生の営み”の本質を浮き彫りにしていく」と述べられている。

 

(同映画のHPから)
(同映画のHPから)

 一方、「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」は、武蔵野市在住の監督・金聖雄さんが、冤罪を訴える石川一雄さん・早智子さん夫妻の日々と思いに寄り添った作品。

 

 キネマ旬報の作品解説では「1963年5月、埼玉県狭山市で女子高校生が遺体となって発見された『狭山事件』。警察の見込み捜査により、別件で逮捕された石川一雄さんは、自白を強要され、証拠のねつ造や改ざんによって殺人犯として有罪となる。以後、50年間(獄中32年、仮出獄後18年)、石川さんは、無実を訴え続けている。本作は仮出獄の身の上の石川一雄さんとその妻佐智子さんの日常に3年間寄り添ったドキュメンタリー作品」と述べられている。

 

『キネマ旬報』は、1919(大正8)年に創刊され、現在まで続いている映画雑誌として、日本では最も古い。ホームページによれば、ベストテンと各賞を選出するのは「映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選出者数が多く(2008年度はのべ119人)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、日本映画記者クラブ員など)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を業界内外からいただいています」という。

 

 2月16日に小金井市内の「萌え木ホール」で開かれるイベント「カフェぼちぼち」では、午後1時半からトークライブ「小金井の映画人、映画を語る!」があり、金聖雄さんと纐纈あやさんらが登場する予定だ。

 

*纐纈あやさんと陣内直行さんはともに、こがねいコンパスの《変える 試みる 小金井の人たち》にご登場いただいています。纐纈さんはこちらから、陣内さんはこちらから。

 
文化映画部門のベストテン(キネマ旬報ベスト・テンのHPから)
文化映画部門のベストテン(キネマ旬報ベスト・テンのHPから)

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

写真をクリックすると大きくなります
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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

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 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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