2013年9月7日更新

待機児童解消が小金井市の重要課題に

多摩26市で最悪の「待機児童率」

保育計画の立案遅れが悪影響

 9月2日から始まった市議会第3回定例会では、保育所に入れない待機児童の問題が大きく浮上している。小金井市内の待機児童数は今年4月時点で188人。前年から50人も増加した。7月に東京都がまとめた都内の状況をもとに、小金井市の就学前児童に占める待機児童の比率をみると3・4%となり、多摩26市で最悪の数字だ。小金井市当局は、計画的に保育所を整備する「保育計画」を立案してこなかったことが待機児童の増加に影響を与えたことを認めた。

 

 東京都がまとめた待機児童の「区市町村別の状況」によると、多摩26市で待機児童数が多い上位5市は①町田市257人②八王子市253人③調布市249人④小金井市188人⑤西東京市184人――となっている。小金井市を除く他の4市は人口規模が大きく、待機児童が小学校に入学する前の子どもたち(就学前児童)に占める比率では、小金井市が頭抜けて高い。

 

 また、就学前児童の中で保育サービスを利用している児童の割合をみると、小金井市は30・8%にとどまっており、多摩26市のなかでは下から3番目に低い。一方、待機児童ゼロを達成した福生市では、保育サービスを利用している児童の比率は52.4%に上っている。小金井市では提供される保育サービスの量自体が不足していることが待機児童数の増加につながっていることを示している。

 

 さらに児童福祉法は、待機児童が50人以上いる市町村はその解消に向けて「保育計画」の策定を義務付けているが、小金井市では50人を超えた後も計画が策定されずにいた。

 

 こうした深刻な実態を受けて、5日と6日の本会議一般質問では、岸田正義議員、鈴木成夫議員(いずれも民主党)、白井亨議員(小金井をおもしろくする会)が待機児童問題を取り上げた。

 

 岸田議員は「計画策定の遅れが待機児童の50人増につながっているのでは」と指摘。川村久恵・子ども家庭部長は「保育計画が策定できなかったことが待機児童の増に影響があったことは否めない」と認めた。

 

 今後は、子ども子育て関連法が2015年度から本格施行されるのにあわせ、今年度中にニーズ調査を実施し、保育の実施を含む事業計画を2014年度に策定するという。

 

 また白井議員は、土地所有者らから保育所開設について市役所への問い合わせが2012年度16件、今年度もこれまでに5件あったという市当局提出の資料をもとに、「何が理由で保育所開設が実現していないのか」と質した。

 

 これに対し子ども家庭部の鈴木遵矢・保育課長は「実現に至らなかった理由は、市では現在保育計画を持っていない。具体的な整備、配置についての考え方をもっていないことから、お話を聞くにとどめている」と答弁。

 

 一方、稲葉孝彦市長は「保育事業をしたいという話がきた時に、(保育)計画がないからダメだという考え方はまったく持っていない。もし具体的にやって頂けるのであれば、お願いしたいというのが基本的な考え方だ」と述べ、担当課長とは異なる考えを示した。

 

2013年9月7日更新

議会基本条例づくりで協議会設置へ

制定時期は合意に至らず

 小金井市議会(篠原熙議長、24人)は9月4日、議会基本条例をめぐって全議員による懇談会を開催し、議会基本条例案を検討する協議会「(仮称)議会基本条例策定代表者会議」を新たに設置することを決めた。協議会は現在ある10会派から代表者らがすべて入り、13人で構成される。ただ、いつまでに議会基本条例を制定するかについては、「2014年度末までに」という積極的な会派がある一方で、それは困難という消極派な会派もあり、議論は協議会の場にもちこされることになった。

 

 第1回の協議会は9月10日に開催される。これまで議会基本条例をめぐる全議員懇談会は非公開で実施され、市民はその議論の内容を一切知ることができず、批判の声が上がっていた。このため、今回の協議会は原則公開とし、議事録の作成や、インターネットでのユースト中継を実施することが確認された。協議会の下には条例案文を詰める「作業部会」が設けられる。

 

 議会基本条例は市民からの陳情が採択されたことを受けて昨年度、今年3月までの制定を前提に、シンポジウムや市民アンケートを実施したが、市議会内の意見調整が遅れ、先送りされていた。

 

 このため選挙後に新しい構成となった市議会に対し、市民から「市議会への信頼をより高めるためにも、議会基本条例の制定は急務。市議選で一部議員が入れ替わったことを考慮しても、遅くとも2014年度末までには、先進的な内容を積極的に盛り込んだ基本条例を制定されるよう強く要望する」との陳情が6月定例会に出ていた。陳情は議会運営委員会で審議されているが、市議会全体の方針が定まらないために継続や保留が続いている。

 

 議会基本条例づくりを注視してきた市民の一人は「今年3月までに制定すると言って市民の税金をシンポジウムやアンケート実施に使っていたのに、その約束が破られた。それを考えると市議選後にもっと早く動き出して良いはずなのに、あまりにスローすぎる。市議会で流れている時間は特殊なのだろうか」と嘆いている。

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

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イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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