2013年7月30日更新

参院選東京選挙区

小金井市では民主・鈴木寛氏が第2位

比例区では共産が民主に迫る

 7月21日に実施された参院選の小金井市での得票結果を分析すると、東京選挙区では落選した民主現職の鈴木寛氏が第2位となる高い得票率を得ていたことが分かった。また、比例区では共産党の小金井市での得票率は、全国での得票率を4・6ポイントも上回り、民主党に迫る第3位となっていた。自民党の「1強体制」が確立したと位置付けられる今回の参院選で、小金井市では東京都全体や全国と比べて、民主、共産党など野党勢力への支持が強かった。

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◆東京選挙区
 当選人に必要な法定得票数を得た9候補の得票率は上のグラフの通り。
 次点で落選した民主・鈴木氏は小金井市では第2位の13・6%の得票率を得た。一方、第2位当選だった公明・山口氏の得票率は9・2%で第6位。小金井市での得票率が東京都全体だったならば、第2位当選と次点が入れ替わっていたことになる。

 

 民主党は参院選の公示日直前になって現職候補者2人を一本化。大河原雅子氏の公認を取り消した。しかし、小金井市を自分の選挙区とする民主党の菅直人元首相が党の決定に従わず、大河原氏を支援。大河原氏は小金井生活者ネットワークの後押しもあって小金井市では東京都全体よりも2・5ポイント高い得票率を得ている。

 

 これに対し、第2位で当選した公明・山口氏は小金井市の得票数は4673票。3月の小金井市議選で4人の公明党候補者が獲得した総得票数5346票と比べれば、673票少なかった。

 

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◆比例区
 各政党の小金井市での比例区得票率をみると、共産党が14・3%と全国での得票率を大きく上回っているのが目立つ。共産党は3年前の小金井市での得票率は8・1%で、それと比べても6・2ポイントも高い。無党派層の多くが、自民党に対抗する野党として共産党を選んだとみられる。

 

 一方、民主党は3年前の38・5%から半分以下となり、15・1%。全国や東京都全体の得票率と比べれば、小金井市では数ポイント高いが、その凋落ぶりは際立っている。

 

 安倍政権で連立を組んでいる公明党は小金井市では3年前の得票率6・9%から0・7ポイント伸ばしているが、東京都や全国の得票率と比べると低さが目立っている。得票数は3876票で、3年前の小金井市での比例区の得票数は3824票とほぼ同じ。強固な組織基盤を持つ一方で、無党派層の受け皿となっていないことを示している。

2013年7月20日更新

憲法96条改定に反対する意見書

小金井市議会は1票差で否決

改定に「慎重」の公明党が反対

 7月21日投開票の参院選で争点の一つとなったのが憲法96条の改定問題。小金井市議会の6月定例会でも、国会に対して「憲法96条改定に反対し、改定しないことを求める意見書」案が提案されたが、1票差で否決された。意見書案を準備してきた議員は「96条改定に慎重な立場のはずの公明党が反対に回ったのが予想外だった」と話す。なぜ公明党は反対に回ったのか――。公明党・宮下誠幹事長は「本当は(採決では)退席しようかと思った」と述べ、悩んだうえでの判断だったことを《こがねいコンパス》への取材で明かした。

     

    意見書案は共産党(4人)と生活者ネット(2人)が共同で作成し、提案した。

     

    意見書案は「憲法は基本的人権を守るために主権者である国民が、国家権力を縛るという考え方に立脚している。そのために、時の権力者の都合のよいように憲法を改定することを難しくしている。これを変え、通常の法律と同じ『過半数』で発議できるようにしたら、憲法が時の権力者の都合のよいように簡単に変える道を開くことになり、絶対に避けなければならない」と述べている。6月26日の本会議では委員会付託と討論が省略され、採決に付された。

 

 賛成したのは、共産党(4人)、生活者ネット(2人)、民主党(2人)のほか、1人会派の市民自治(片山薫議員)、市民会議(斎藤康夫議員)、おもしろくする会(白井亨議員)の計11人。

     

    反対は、自民党(5人)、公明党(4人)、みんなの党・刷新の会(百瀬和浩議員)、改革連合(五十嵐京子議員)の計11人。百瀬議員と同じ会派を組んでいる渡辺大三議員は退席した。

 

 可否同数となったため、篠原ひろし議長(改革連合)が採決に加わり、反対。これで反対多数となり、否決された。

     

    同じような96条改定に反対する意見書は他の自治体議会でも提案されており、札幌市議会や芦別市議会(北海道)、新潟市議会などで採択されている。

     

    6月12日に意見書が採択された札幌市議会では公明党は採決で退席。また大津市議会では、いったん否決されたものに修正を加えて提案された意見書案に公明党は賛成した(意見書案は不採択)。

     

    さらに新潟市議会では7月1日、「憲法96条先行改定に反対する意見書」を賛成多数で可決したが、採決では4人の公明党議員が賛成している。

 

 小金井市議会公明党の宮下誠幹事長は《こがねいコンパス》の取材に対し、今回の意見書案に反対したことについて、意見書案の内容が公明党の考えと「微妙に違った」ことから賛成できなかったと述べた。

     

    また、採決を棄権する「退席」という選択肢を取ろうとも考えたが、「退席」には一部市民から批判的な意見があることを考慮したという。

 

*否決された「96条改定の反対」意見書案、公明党が賛成し可決された新潟市議会の意見書は、下のファイルをクリックしてダウンロードすると見ることができます。

否決された「96条改定の反対」意見書案.pdf
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公明党が賛成した新潟市議会の意見書.pdf
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公明党の宮下誠・幹事長に聞く

宮下誠幹事長のホームページから
宮下誠幹事長のホームページから

小金井市議会公明党の宮下誠幹事長との一問一答は次の通り。

 

――市議会の6月定例会の最終日、公明党は「憲法96条改定に反対し、改定しないことを求める意見書」の採決で反対しました。公明党は今回の参院選での公約で「憲法第96条については、改正の内容とともに議論するのがふさわしい。通常の法律の制定と比べて、より厳格な改正手続を備えた“硬性憲法”の性格を維持すべきだ」と主張しています。また、他の自治体では大津市や新潟市議会のように、「96条改定に反対する意見書」に公明党が賛成しているケースもあります。なぜ意見書に反対したのですか?

 

宮下幹事長 憲法96条の意見書についてはそれぞれの自治体(の公明党)で判断がまかされていました。公明党は、基本的には96条改定については、(他の憲法)改正の内容とともに議論し、慎重にすべきだという立場です。一方、意見書の内容は、我々の考えとは微妙に違っていました。

 

――96条の先行改定には慎重な立場というのであれば、採決では「反対」ではなく、「退席」という選択肢もあったのではありませんか?

 

宮下幹事長 退席することも考えました。しかし、市民の一部には採決での退席について「(議員は)仕事をしていない」という声もあるようです。本当は退席しようかなとも思ったのですが、そうしたことも考慮し、判断したわけです。

 

――本会議では意見書の賛否について理由を説明する討論がありませんでしたので、公明党の対応には一部から「分かりにくい」という声があります。

 

宮下幹事長 討論によって、(反対の理由を)説明をすべきでした。ただ、(定例会最終日の本会議は)時間が制約されており、意見書の一つひとつについて討論をするのはなかなか難しいという事情もあります

2013年7月20日更新

小学校給食調理の4校直営はいつまで

「5年くらいか」と市教委

 

 小金井市教育委員会は7月17日、小学校給食調理の民間委託に関する関連資料や6月市議会直前に実施した保護者らへの説明会の会議録をホームページに掲載した。市議会が関連予算を可決したことによって、9月から市内5校で給食調理の民間委託が始まる。市議会の予算審議の焦点の一つは「4校直営・5校委託」という態勢がいつまで維持されるかだったが、市教委側は5月14日の第2回説明会で「今の状態でいけば、5年くらいか」と説明していることが会議録で明らかになった。

(市教委が公表した説明会議事録から)
(市教委が公表した説明会議事録から)

 この発言は、市教委の前島学務課長による説明。これについて5月16日の説明会で前島課長は「5年と言ったのは、次の退職者が(でるのが)5年後ということで言った」と釈明し、現時点では直営を維持していく方針を強調した。

 

 また、給食調理員を補充しない理由を問われ、天野建司学校教育部長が「文科省から通知が来ている。全国的にも(給食調理員などの)技能労務職の採用は困難。26市でも同様の状況がある」と述べ、国の方針に従った判断であることを説明している。


 7月17日に公表された資料では、過去5年間の給食調理に関する事故報告書の件数が明らかにされた。「小中学校14校で食材への異物混入は年間50件ほどあるが、そのほとんどは検品や調理過程で調理員が防いでいる」との注釈がついており、給食調理員が事故を防止するうえで大きな役割を半足していることを示している。


 また資料では、来年4月に「(仮称)小金井おいしい給食委員会」を発足させるスケジュールも示された。11月に公募市民を含む検討会を設け、保護者や地域の関係者が入った委員会の仕組みづくりを検討する。市議会の6月定例会で「市民参加による学校給食の指針の実施プラン検討委員会の設置を求める陳情」が採択されたことなどを受けたものだ。

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

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コンパスは「羅針盤」です!

 

 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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