2013年5月21日更新

財政問題が市民要望の第2位に

危機的財政状況を反映か

小金井市の市民アンケート調査で明らかに

 小金井市は5月15日、市のホームページで市民の小金井市政に対する要望などを聞くアンケート調査の結果を公表した。最も要望項目が多かったのはごみ処理施設などの問題を含む「ごみとまちの美化」。第2位には、過去4年間では上位3位に入っていなかった「財政・財務」に関する要望が入った。小金井市の財政が危機的な状況に陥っていることや、職員の各種手当の引き下げを求めた直接請求運動が昨年市内で実施されたことを反映しているとみられる。


 アンケート調査は「市長への手紙」という事業で、昨年(2012年)12月に、住民基本台帳から無作為に選んだ18歳以上の2000人に往復はがきを送って実施した。回答したのは457人にとどまり、回答率は22.9%と極めて低い。小金井市は5月15日付けの「市報こがねい」でもこの結果の一部を報告している。

 

 調査は(1)小金井市の住みやすさ(2)住み続けたいかどうか――という2つの質問に加え、市政に望む項目として29の分野を挙げ、それから3つ選ぶよう求めている。上位10位は下の表の通り。

 

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 1位の「ごみとまちの美化」は回答した半数にあたる228人が選んだ。世代別にみても、すべての年齢層で1位を占めており、世代を問わず、ごみ問題の解決を強く望んでいることが分かる。選択した理由や意見としては「問題を先送りせず、逃げないで物事を解決してほしい」「市庁舎建設よりも、ごみ問題解決が優先」「ごみ問題がどうなったか市民に分からない。進捗状況などを示すべきだ」などが述べられていた。また、市内に処理施設の建設を求める意見も5件あった。

 

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 2位に浮上した「財政・財務」は116人(9.1%)が挙げた。30代から60代の各年齢層で2位か3位にはいっており、納税者で勤労世代の中核が市の財政状況や職員の人件費への関心を高めていることがうかがえる。

 

 「コスト改善のため、職員のリストラや待遇の見直しをはかるべきだ」など、職員数の削減や人件費引き下げを求める意見が目立っている。また「他の自治体に比較し、不作為による市政責任を問うべきごみ問題などと財政悪化が顕著であるため、根本的な意識改革などが早期に必要だ」と指摘する意見もあった。

 

 なお、調査結果をまとめた報告書は今年2月の時点ですでにまとめられたが、市民への公表は5月15日までずれこんだ。同日付けの「市報こがねい」で調査結果とともに、要望が多かった上位3項目について「市の取り組み」を説明する準備に時間を費やしたとみられる。

 

2013年5月18日更新

6月の都議選 小金井市は4陣営の対決に

危機感強める民主現職・西岡氏

自民・木村氏、共産・渡辺氏、無所属・藤岡氏の3新人が挑む

民主現職の西岡真一郎氏
民主現職の西岡真一郎氏
自民新人の木村基成氏
自民新人の木村基成氏

共産新人の渡辺信嗣氏
共産新人の渡辺信嗣氏
無所属新人の藤岡洋氏
無所属新人の藤岡洋氏

(写真はホームページで公表されているものや提供されたものを掲載しています)

 

 

 都議選(6月14日告示、23日投開票)の小金井市選挙区(定数1)の構図が見えてきた。5月17日までに立候補を表明しているのは民主党の現職・西岡真一郎氏(44)、自民党の新人・木村基成氏(43)、共産党の新人・渡辺信嗣氏(30)、無所属の新人・藤岡洋氏(50)の4人。

 

 逆風の下で3期目を狙う民主党現職の西岡氏に対し、安倍政権の高支持率の勢いを生かそうとする自民党の木村氏や、共産党の渡辺氏、無所属の藤岡氏の3新人が挑む構図だ。

 

 民主党の西岡真一郎氏は、小金井市議2期を経て、2005年7月の都議選で初当選し、現在2期目。都議会では経済港湾委員長などを務めた。前回選挙では大差をつけて自民候補らに圧勝したが、今年3月の小金井市議選では、民主党の現職2人が落選。小金井市でも民主党に対する厳しい視線が明らかになっており、陣営はこれまでになく危機感を強めている。5月3日には民主党の海江田万里代表が小金井市を訪れ、西岡氏とともに街頭演説をするなどのテコ入れをした。

 

 一方、自民党の新人・木村基成氏は、東京経済大学卒業、法政大学大学院修士課程修了ののち、海洋土木系建設会社に約10年勤務。自民党の中川雅治参院議員(東京選挙区)の秘書を9年ほど勤めた。昨年秋ごろから立候補に向けて活動を始め、自民党の小金井市議らとともに市内をくまなく回っている。

 

 共産党は前回の都議選では擁立を見送ったが、今回は4月26日になって渡辺信嗣氏を公認。渡辺氏は北海道出身で、新潟大学理学部卒業、同大大学院で博士課程前期を、広島大大学院で博士課程後期を修了した。民間の理科実験教室で講師として働き、現在は共産党の小金井都政対策室長。5月15日に国分寺市で開かれた同党の演説会では、理科実験教室で働いてきた経験を踏まえ、小中学校での35人学級の早期実現や若者の雇用問題に取り組むことを訴えた。 

 

 無所属の新人・藤岡洋氏は5月17日に立候補を表明。福岡市出身の作曲家・音楽プロデューサー。法政大経済学部卒業後、テレビCMや映画音楽の作曲などのほか、音楽関連の本を出版するなど、音楽に関わる幅広い活動を続けてきた。南小の保護者だった際にはボランティア活動も経験している。選挙戦では、自民党、民主党、共産党を除き、政策的に近い政党や市議に推薦や支援を依頼する予定。「すでに3名の市議から支援を前向きに検討する旨の回答を得ている」という。

*藤岡氏は6月12日までに、みんなの党の推薦を得ました。(6月12日更新)

 

◆前回2009年7月の都議選の結果 ( )内は得票率

西岡真一郎  民主現    2万4651票(53・3%)=当選

 

高木真人   自民新    1万2992票(28.1%)

高木章成   無所属新     8587票(18・6%)

 

2013年5月18日更新

小学校給食調理の民間委託

説明会で保護者の疑問は解けないまま

(市教委が小学校保護者に実施したアンケート結果から)
(市教委が小学校保護者に実施したアンケート結果から)


 小金井市教育委員会は5月13日夜から、市内の9小学校で給食調理の民間委託に関する保護者らへの説明会を連日実施している。2時間にわたる説明会を終えて、体育館から出ていく保護者の表情には、疲労とともに不満がありありとにじんでいる。聞けども聞けども、すっきりとした答えや納得のいく説明が示されないからだ。 

 説明会は13日から20日まで。週末も含め8日間で市内全9校で実施するという強行日程は、市側が当初5月21日の臨時議会で民間委託の補正予算を提出しようと考えていたためだ。


 ところが、議会側から「保護者への説明会が終わっていないのに、市議会に議案を送付するというのか」と厳しい批判が噴出。稲葉孝彦市長は日程を練り直し、説明会が始まる3日前になって、「臨時議会には出さない」との意向を各会派に伝えた。稲葉市長や市教委は2学期からの実施方針は変えていないため、6月の定例会には補正予算が提出される見通しだ。

 

◆約束違反

 

 「今回の民間委託は性急だ。もっと十分な時間を提供してほしい。そもそも中学校の給食調理を民間委託する際には、小学校では(委託を)しないという約束をしていた。それがなぜいきなり民間委託となるのか」

 

 13日夜の説明会で、最初に質問に立った母親はこのように切り出した。その後、他の小学校の説明会でも同じように出た意見だ。

 

 これに対して市教委の担当課長は「中学校の委託をする時に『小学校は直営で行う』という話は確かにあった。ただ、(中学校の委託後に策定された)第三次行財政改革大綱に『小学校給食業務の見直し』が盛られ、職員団体と(委託先について)NPOはどうだとか検討はしてきた。(財政)状況とか検討してきた結果から一部委託という話に固まった」と答えただけ。市民・保護者らにした約束を一方的に変えた理由について、説得力のある説明とは言い難かった。

 

◆二つの疑問

 

 さらに保護者から出た二つの疑問についても、筋道だった説明がないままだった。

 

 一つは、今回、市教委が「新しい経営方法」と呼ぶ「5校委託・4校直営」の態勢が、いつまで続くかについて。今回の民間委託の背景には、東京都の指導を受けて小金井市が2007年から給食調理員ら技能労務職を採用せず、退職による減員によって、正規職員の欠員が広がってきたことがある。

 

 稲葉市長は今後も給食調理員を含む技能労務職を採用しないことを市議会で明言しており、今後の調理員の退職によって「4校直営」の維持が将来的に難しくなるのは間違いない。

 

 しかし、その点を問われても担当課長は「4校直営を維持する。現状はそういった形で考えているので、それ以上言うことはない。しばらくは(調理員の)退職者がいない。その時の状況もあるかもしれないが、直営は維持していく」「一定の期間、このままでいける。(調理員)退職の不補充は永遠にそのままかどうかも分からない」などと、あいまいな説明を繰り返すだけ。

 

 もう一つは、武蔵野市が給食調理の委託先として一般財団を設立している例を挙げて「このような方式を検討したのか。なぜ財団ではだめなのか」という疑問。

 

 市教委側は「多摩市も財団方式を検討していたが、結局は民間委託を採用することになった」などと答えるが、法的な問題やコストの比較などについての具体的な説明を欠いており、保護者らを納得させるにはほど遠い状態だ。

給食調理の委託説明会で出席者に配られた資料
保護者説明会資料.pdf
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 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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