NEW!2012年11月15日更新

日野市が小金井・国分寺市と共同処理へ

小金井のごみ問題  各紙が報道

 小金井市と国分寺市が進める可燃ごみの処理施設計画が暗礁に乗り上げている問題で、日野市は2019年度をめどに既存のクリーンセンター敷地内で稼働させる新施設を、2市との共同で運営する方針を固めたと11月14日付け朝日新聞朝刊が報じた。また、読売新聞、東京新聞も15日付け朝刊で同様の記事を掲載した。


 小金井市の稲葉孝彦市長は今年3月、用地取得が難しいことから二枚橋焼却場跡地を含む市内での建設を断念する考えを表明し、他の自治体との共同処理を目指していた。

 

 朝日新聞の記事によれば、日野市の馬場弘融市長が13日夜、クリーンセンター周辺の地元住民らと会合し、小金井市と国分寺市の名前を挙げたうえで「地域のためにやらせてほしい」と発言した。住民からは反対の声がでたと報じている。

 

 また記事によれば、3市は現在、分担金の負担を含めた詰めの交渉を進めており、年内には正式合意し、来年度の当初予算に関連経費を計上したい考えだという。

 

2012年11月3日更新

前年度決算は12億円の黒字だが・・・

「2014年危機」がやってくる

        シリーズ「危機」の内実 第3回

 

 10月5日に市議会で2011年度(平成23年度)決算が認定されてほどなく、ある市議が市政リポートを発行した。そこには「平成23年度決算は12億円の黒字に」と大きな見出しが躍っている。直近の決算で10億円を超す「黒字」を出しているのならば、小金井市が言う「財政危機」はウソなのか――。

 

 

◆市議の市政レポート

 

 この市議のレポートでは2011年度決算について、こう述べている。

 

 「平成23年度歳入歳出決算は、総額428億6千万円で、歳出決算額との差は12億円の黒字、そのうちの3億円を財政調整基金(市がおこなう貯金にあたるもの)に積み立てることとなりました。(後略)」

 

 記事中には「危機的な財政状況」とか「危機的な財源不足」という言葉はなく、文面を読む限り、市が財政危機に直面しているという認識はどこからも感じられない。

 

 この記事を少し補足説明すれば、総額428億6千万円とあるのは、一般会計の歳入総額のことだ。歳出総額は415億5551万円なので、歳入から歳出を引いた差額である「形式収支」は13億円余り。ここから事業の繰り延べに応じてに翌年度に財源を繰り越す1億円余を差し引いた「実質収支」が12億円の黒字となった。

 

 自治体財政で一般に黒字、赤字という場合にはこの実質収支をいう。記事にある「歳出決算額との差は12億円の黒字」とは、この実質収支を指しているとみられる。

 

 12億円のうち5億円は、決算が確定する前にすでに2012年度当初予算で「繰越金」として計上するという先食いをしており、残りの剰余金から3億円を9月補正予算で財政調整基金に積み立てた。

 

 実質収支が10億円を超す「黒字」となり、3億円を財政調整基金に積み立てたというのであれば、小金井市財政には何の問題も無いではないか――。市政レポートを読んだ市民がそう感じても不思議ではない。

 

◆「黒字」の実体

 

 しかし、実質収支をみるだけでは、2011年度の小金井市財政の本当の姿は見えてこない。

 

 そこには、前年度(2010年度)からの繰越金が入っているからだ。また、財政調整基金の取り崩しや積立金、あるいは地方債の繰り上げ償還金(家計で言えばローンの繰り上げ返済)という要素も考えなければならない。それらの要素を反映したものを、「実質単年度収支」と呼ぶ。

 

 歳出に含まれている「財政調整基金」の積み立てや「地方債の繰り上げ償還金」は実質的な黒字要素であり、逆に「財政調整基金」の取り崩しは赤字要素だ。

 

 こうした黒字要素、赤字要素が歳入歳出で措置されなかった場合の、その年度の収支を示すのが実質単年度収支。それによって、その年度の「財政体力」と言うべき実像が明らかになる。

 

 2011年度の「実質単年度収支」は、実は7億2845万円のマイナスだった。7億3千万円の積み立てをする一方で、財政調整基金などの基金を16億5600万円も取り崩したからだ。

 

 財政調整基金残高が10億円を超えた2006年度から連続して、積立金は取り崩されてきたが、2011年度の取り崩し額(16億5600万円)は最高額となった。

 

◆財政調整基金が底を突く

 

 ただ、それでも2011年度末の財政調整基金の残高は、16億1216万円に上っている。

 

 小金井市の財政を振り返ると、1997年度から3年間の財政調整基金の残高はわずか70万円しかなかった。1997年度には職員に退職手当を支払う現金がないために6億5000万円の「退職手当債」を発行しているほどだ。そこから見ればまだ余裕がありそうだが、小金井市の財政当局者の見方は非常に厳しい。

 

 小金井市は10月12日に来年度予算編成についての職員向け説明会を開いた。そこで配布された資料は、まず今年度(2012年度)の予算編成について「大幅な市税収入の減と社会保障関連経費の増により、危機的な財政状況に至りました」と説明したうえで、この危機的状況を(1)財政調整基金8億4000万円(2)繰越金5億円(3)赤字地方債である臨時財政対策債8億9000万円の合計22億3000万円を使って、一般財源の不足を補ったと説明している。

 

 臨時財政対策債の発行可能額は、2011年度から国の政策変更によって厳しく抑制されるようになった。このため一般財源の不足をうめるための「主戦力」は、財政調整基金だ。

 

 その財政調整基金は今年度、当初予算とこれまでの補正予算で計8億7000万円を取り崩す予定となっている。先述の通り、9月の補正で3億円を積み立てる措置をとったが、今年度末の残高見込みは現時点で10億4258万円だ。

 

 市税収入の回復が見込めないため、2013年度の予算編成でも2012年度と同じような措置をとって一般財源の不足を埋めなければならない。財政当局者は、2013年度の予算編成では財政調整基金から8億円程度を取り崩すことになるとみている。

 

 2013年度中に新たな積み立てをしなければ、2013年度末の残高は2億円しかない。かりに今年度とおなじように3億円を積み立てることができたとしても残高は5億円。2014年度予算編成でも同じように8億円程度の取り崩しが必要となれば、3億円ものギャップが生まれてしまう。

 

 予算説明会に配布された資料では財政当局者の危機感がこのように表現されている。

 

 「このままの予算編成を行うならば、平成25年度(2013年度)予算編成にて基金を使い切り、平成26年度(2014年度)予算編成においては、大幅な収支不足に陥ることが想定されます

 

 「2014年危機」と呼ぶべき深刻な事態が、私たち小金井市民の前に到来しようとしている。

(了)

 *カッコ内の西暦は編集部による補記

 

「こがねいコンパス」16号(2012年11月3日更新)

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

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*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

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イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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