変える 試みる 小金井の人たち    file33

変える 試みる 小金井の人たち file33
東小金井で「朝カフェの会」を主催する阿部裕子さん

 

北海道から九州まで今、全国のあちらこちらで「朝カフェの会」が催されている。文字通り、朝のひと時をカフェで過ごし、歓談する集まりだ。インターネット上でのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が盛んな一方で、なぜ人はリアルな出会いを求めるのだろう。そこから何が生まれているのだろう。

 

東小金井駅構内のカフェで毎月一度、「朝カフェの会」を主催したり、小金井市内でフリーペーパーを発行したりしている彼女に聞いてみた。


――「朝カフェの会」を知ったきっかけは?


「朝カフェの会」ではないのですが、初めて参加したのは「赤坂見附ブレックファーストクラブ」という朝食会です。


「『いつもの朝』を変える技術」の著者・柴田英寿さんが開催しています。朝食会というものに関心があったので、柴田さんにメールを送り参加させて頂きました。1年半ぐらい前のことです。


赤坂見附という場所もあり、参加者にはビジネスマンが多かったですね。さまざまな職業や年齢の方たちと朝の時間に交流するのは、有意義なひとときでした。


何回か参加しましたが、都心での朝食会もいいけれど、多摩地区でのこうした集まりに行けばもっと地域の人と交流できて、人脈もできるのではないかと感じました。


他にこうした集まりはないかなと調べていたら「朝カフェの会」にたどりついたというわけです。


まずは三鷹の「朝カフェの会」に行き、その2日後には新中野の「朝カフェの会」に行きました。2か所行ってみて、「自分が暮らす地元で、自分がやってみよう」と思ったんです。小金井をベースにした、地域のコミュニティができるんじゃないか、と。


午前7時半から営業しているこのカフェ(「ル・パン・コティディアン」)が東小金井駅構内でオープンしたということもあって、今年(2014年)5月から始めました。


――なぜ朝食会や朝カフェの会に参加したいと思ったのですか?


朝食会や朝カフェに参加する方は、朝時間を有効に活用している方ばかり。そんな方たちと交流し、充実した朝時間を過ごしたいと思ったのです。


下の子どもが小学校に入り幼稚園への送り迎えがなくなったことで、朝の自分の時間が生まれ、何か始めたいと思っていた私に朝カフェはぴったりでした。


――ただ、朝の時間帯は忙しくないですか? 


子どもが学校に行く前に家事は済ませるようにしています。それで間に合わなければ、学校から帰ってくる前にやることにしています。


――東小金井での朝カフェに参加している人はどんな方たちですか?


地元の主婦や大学生、「朝カフェの会」のメンバーなど。学生も含め様々な人たちが交流しているというのが、東小金井の朝カフェの特徴ですね。東小金井も含め多摩地区の朝カフェは、地域密着でアットホームな雰囲気です。それが多摩地域の朝カフェの特色になっていると思います。



――テーマを決めて話し合うということは?


「朝カフェの会」では特定のテーマは設けないことになっています。ゆるく雑談し楽しむ場なので、誰でも気軽に参加できます。


――「朝カフェ」を主催するうえで心がけていることは?


初参加の人が溶け込めるよう、心がけています。先日、12月の会で初めて参加して頂いた方は、着物の着付け教室で知り合った方ですが、スケジュール帳に「仏教手帳」を使っているという話から、仏教の話に広がりました。様々な人が参加している朝カフェだからこそ、面白い話を聞くことができますね。


初参加の人も、地元の人も、朝カフェの会の人もみんなが楽しんでもらえるように、ということです。一部だけで盛り上がったり新しい人が溶け込めないということがないよう、気をつけています。


――東小金井で朝カフェを主催して半年余り。どんな感想を?


「朝カフェがなければ東小金井駅で降りることはなかった」とおっしゃる方がたくさんいます。三鷹や吉祥寺には来る人は多いのですが、東小金井は暮らしている人以外はあまり降りないところなので、この街を知ってもらうという意味でも良かったと思います。



私が発行しているフリーペーパー『ALIVE(アライブ)』の、発行1周年記念パーティーを今年5月に開催したのですが、その3日後に東小金井での朝カフェを始めました。パーティーに参加してくれた人たちが朝カフェでも繋がり、どんどん人の輪が広がっていくのを実感します。ここでの出会いは、私にとってかけがえのない出会いばかり。これからも、人との繋がりを大切にしていきたいです。


――フリーペーパーはいつから、どのように?


2013年5月から、A4サイズのものを年4回発刊しています。時々、増刊号も出しています。


――発刊しようと思ったのはなぜですか。第1号に「3月11日に、このフリーペーパーを作ろうと思い立ちました」と書いてありますね。


昨年の3月11日、被災地の子どもの暮らしを伝える記事を見ました。それを読んで「今すぐには被災地のためにできることはないかもしれないが、私にできることは何だろう。まずは地域でママたちを元気づけることができたら」と思い、その1ヶ月後にALIVEを発行しました。


発刊して3周年にあたる2016年4月には、被災地を応援する特集にしたいと考えています。被災地の食材を使った店の紹介だとか、被災地とつながる人たちのお話とか、あの時の思いを風化させないような内容にしたいのです。


――阿部さんは、もともとはどんなお仕事を?


大学を出てからは業界新聞社で2年半ほど記者をしていました。子どもが出来たので、育児に専念するため会社は辞めましたが、いつかまたライターの仕事をしたいと考え、子育て中は「その準備期間」と位置付けていました。


――ところで小金井へはいつ、どのようなきっかけで?


6年半前です。主人の転勤で横浜から小金井へきました。小金井は転勤で出入りする人が多いのですが、そんな人たちが溶け込めるコミュニティをつくりたい、小金井から違う街に引っ越しても、小金井を思い出してもらえるようなイベントをやりたい。その思いが、朝カフェ開催やフリーペーパー発行に繋がったのだと思います。これからも、小金井の魅力をより多くの人に伝えていきたいですね。



(東小金井の「朝カフェの会」。毎月第3水曜日の朝8時半から午前10時まで)
(東小金井の「朝カフェの会」。毎月第3水曜日の朝8時半から午前10時まで)



こがねいコンパス第64号(2012年12月20日更新)

◆阿部裕子(あべ・ひろこ)さんのプロフィール
1976年8月生まれ。東京都出身。業界紙記者を経て、子育てに専念。下の娘の小学校入学を機会に、ライターとしての活動を再開。現在は「中央線沿線ナビ」や「立川経済新聞」などに記事を書いているほか、グルメ雑誌にも寄稿している。

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

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