りれー・こらむ

第3回 『第3の場所』の大切さ 玉山京子


 現代の日本の子どもたちは、自己肯定感が低いと言われている。子どもの育ちの環境において、昔はどうだったという議論はあまり発展的ではないが、今、衣食住足りたなかで、やはり減ってしまったこと、消えてしまったことがあり、それが自己肯定感の低さにつながっているのではないかと思う。


 子どもは、家庭のような生活の場や学校のような集団の場で主に過ごしている。どちらもおとながいて、子どもを守り、成長することを助けている。その中にもちろん子どもの意思はあるが、基本的には必ずおとながサポートしている「場」だ。

 

  昔は子どもは、いたるとこるで遊びながら存在し、彼ら独自の社会を形成していた。この「第3の場所」で、子どもたちは、とても大事なことを体得していたのである。

 

  集団の中では自然にルールができる。そこでは「遊びたい」ならばルールを守らなくてはならない。幼いながらも、子どもの気持ちの中にこの葛藤が見えることがある。はたで見ているとまどろっこしいが、子どもは自分で考え、ルールを守って遊びの仲間に入るか、入ることを諦めるかを選択することになる。

 

  どちらが良いということではない。このような場所では、自分で決めた結果を自分で負うことがあたりまえのように繰り返されていく。

 

  自分で決めたことを自分で受け入れていく。そしてそれを周りも受け入れていく。もちろんそう簡単なことではない。けれど、そこは自由な遊ぶ場所。仕事や勉強の場ではない。だからこそ、様々なことが可能なのだと思う。

 

  集団に入るときはルールを守るが、そののちに自分だけで自分のきもちを優先したければ、そうすればいい。それも大事なことだ。時にルールも変化し、小さな集団がいくつもできたり消えたり、昨日あれほど楽しかったことが今日はおもしろくなくて、途方にくれたり。

 

 そういう時間を重ねていくうちに、自分や人を受け入れたり、できなくて困ったりしながら、家でも学校でもないところに自分の位置が育っていく。誰かがしてくれたのでもなく、与えられたものでもない。ゼロから作り上げた自分の場所がそこにある――。

 

 この気持ちこそ、私は自己肯定感の土台ではないかと感じている。家も学校もあらかじめ定められたポジションがある。収まっているうちはいいが、はずれそうになると不安定になる。しかし「第3の場」では、ポジションは自分そのものである。そこが自然のある屋外なら、ゆるぎない自然の掟も学ぶことができるだろう。

 

 子どもたちが、自分を見失わず、社会に向かって羽ばたくために必要なこと、欠かせないものが、この「第3の場所」には豊富に埋まっている。
   子育て中の保護者として、家や学校だけでは何か足りないと強く感じている。その場を、おとなが関わって設定することの不自然さがあったとしても、それでも、作らなくてはならないと、強く、感じている。

 そう、私たちおとなにも、会社や家庭以外の場所が、必要なように。 

 

 ただの一市民として、そんなことを感じながら、子育てをしている。

 

玉山京子(たまやま・きょうこ)さんのプロフィール 

小学生の娘を子育て中。緑町在住。

小金井市の「のびゆく子どもプラン 小金井」推進市民会議委員などを務めた。

 

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
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こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

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 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

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