第14回の2 北の坂場めぐり【本編】

小金井 坂下・坂上探検隊

                                      (c)illust_Ueki
                                      (c)illust_Ueki

1号 koganeist(K)市内坂下に住む元5歳男子の母の夫。

2号 folkway(F)市内坂上に住むムジナ。

3号 hayamapapa1966(H)市内坂上に住む3児の母の夫。7回目。

7号    prprbkk(P)市内坂上に住む妄想デカ。4回目。

11号  Lee(L)市内坂上に住む元3歳の早熟な坂児。4回目。

12号  matryochica(M)市内坂上に住む3歳の坂児の母。3回目。

13号  kengo_tank(T)市内坂上に住む元3歳の坂児の母の夫。4回目。

 

K「前回は突然終わってしまいましたね」

F「………」

K「し ま い ま し た ね!」

F((;゚Д゚)ガクガクブルブル)

K「顔文字でごまかさないでください!」

↑出発地点は上水公園(桜町)の市営グランド
↑出発地点は上水公園(桜町)の市営グランド

F「野球の得点板に残像のように数字が染み込んでいるよ」

K「ホントですね。中盤あたりから激しい点の取り合いがされている感が」

F「取られたら取り返す、というか数多のエラーの積層ともいえる」

K「どうも裏の方が反撃が激しいようです」

 

というわけで、北の坂場めぐりも2回目。小金井市を南北に分断するハケ(国分寺崖線)の急坂地帯から北の台地に上り、住宅街の緩やかな起伏をてくてく歩く。坂の上にも坂があるのである。

 

F「坂の上の坂。なんつって」

K「はいはい。司馬遼太郎だと『坂の上の雲』ですね

 

●坂の上の坂を往く

↑市営グランドを出て「墓場山の坂」を北へ向かう
↑市営グランドを出て「墓場山の坂」を北へ向かう

H「墓場山って、なんや恐ろしげな名前ですねぇ」

L(おなじみの『新小金井風土記』によると、かつてこのあたりは中川一族の墓場だったことが名の由来らしいよ)

P「え?! なんか聞こえたよ!」

K「Leeくんは、博物館のイヤホンガイドみたいなもんだね」

F「ベンリな子どもだね」

T「まあ、うちの子は坂児ですからね。それはそうと、ここは坂といえば坂だし、なんとも微妙な傾斜です」

 

↑坂中のたけとんぼ学童保育所
↑坂中のたけとんぼ学童保育所

K「建物を見ればここが坂だとわかりますね」

F「建物が傾いている可能性はないのかな?」

L(ないとおもうよ)

 

ハケの坂を上るときのような息切れもなく、緩めの坂をゆるゆると進む。特段ドラマチックな展開もなく、北の坂場は漫然と伸びる。このまま行けば玉川上水に突き当たる。玉川上水まで行けば何かいいことがあるのだろうか。

 

 

↑砂川(深大寺)用水。玉川上水からの分水路である
↑砂川(深大寺)用水。玉川上水からの分水路である

M「ここ、水車跡だって」

P「ということは、ここに水車があったに違いないわ!」

M「だから水車跡だってば、デカ」

H「説明板がありますよ。読みましょうか。えーと、かつて小金井市内には玉川上水の分水を利用した水車が……

↑長いので続きは写真で
↑長いので続きは写真で
↑石碑がのこる。「しまざき」と読めるような気もするが
↑石碑がのこる。「しまざき」と読めるような気もするが

水車跡のすぐ先は玉川上水。玉川上水は、庄右衛門、清右衛門ブラザーズが指揮して、わずか8か月の突貫工事によって羽村取水口から四谷大木戸まで通された。総延長約43㎞、竣工は承応2年(1653)だった。兄弟は褒美として、200石の扶持米と永代水役、そして玉川姓を賜った……なんてことを東京都水道局のホームページよりいただきました。ここまでくれば小金井公園も近い。

↑玉川上水に突き当たり西(左)に向かう
↑玉川上水に突き当たり西(左)に向かう

玉川上水から西側の筋をUターンするように南下する。

 

L「あー、こうえんだー」

F「久々、子どもらしい声をあげたねぇ」

K「これは……」

 

↑きりの木公園。公園の中を先ほどの深川用水が通る
↑きりの木公園。公園の中を先ほどの深川用水が通る

L(公園が水路で2分割されているよ)

F「うーん、おもしろいね。公園の中に橋がある」

M「キャー!!

 

↑すべり台にカメムシがいた
↑すべり台にカメムシがいた

カメムシ(友情出演)「ボクも坂が好きなんです」

M「しゃべらないで!!」

 

●わずかな坂をさがして

 

F「…いかんな」

K「…いけませんね」

F「依然、坂っぽくない。このままだとここをカメムシ公園と名付けて終わってしまいそうになる」

K「得意のぶん投げですね。ますますいけません」

F「ちょっとオレひとりで行ってくるよ」

K「どこに?」

F「どこって、坂だよ。わずかな坂を探してくるよ」

 

と言い残してFは単独ずんずんと南下、仙川方向を目指す。

↑窪地を流れる仙川に向かって緩やかな傾斜となる
↑窪地を流れる仙川に向かって緩やかな傾斜となる
↑弥五ちゃんの坂
↑弥五ちゃんの坂

到着。仙川から北方向に弥五ちゃんの坂を臨む。

 

<昔はこの道の西側に通称「弥五ちゃん」と呼ばれる家がたった一軒あっただけなのでこの名がある>(新小金井風土記)

同書によると急坂だったとあるが、いまはその面影はない。

 

弥五ちゃんの坂に並行して北上するのが権寅さんの坂である。

 

<明治の始めごろ、近くに権(ごん)さんと、その子どもである寅さんが住む家があったことから、語呂がいいので誰いうとなく、親子合わせて坂名となった>(同)

↑権寅さんの坂。自転車に注目
↑権寅さんの坂。自転車に注目

坂下の住人に「これが坂?」といわれそうな傾斜であるが、これが坂である証拠を以下の写真にて証明したい。

↑坂の途中で自転車は失速、足をついてしまう
↑坂の途中で自転車は失速、足をついてしまう
↑ついに自転車を押して歩くのであった。恐るべし権寅の坂
↑ついに自転車を押して歩くのであった。恐るべし権寅の坂

権寅の坂のさらに東側には島崎の坂が通る。

↑島崎の坂を北より臨む。こうして歩いて見るとこ微妙な坂がそこここにのびる
↑島崎の坂を北より臨む。こうして歩いて見るとこ微妙な坂がそこここにのびる

さらに東に平行移動すると、こちらも人名由来の三五郎さんの坂となる。

↑三五郎さんの坂。前方交差点は北大通り、突きあたりに小金井郵便局が見える
↑三五郎さんの坂。前方交差点は北大通り、突きあたりに小金井郵便局が見える

 

●北方5坂だん!

 

F「ふーっ、4本まとめてみました」

K「おつかれさんでした。今回は5坂を制覇、一気にはかどりましたね」

F「北方5坂だん!

P「あんたたちノルマでやってんの? 情緒とか、展開とか、トリビアとかないの!?」

F K「…………」

 

P「(クンクン)それよりこれは何? 事件の臭いがするわね」

K「というか糞の臭いがします」

 

↑南に行けといっている
↑南に行けといっている

●次号(11月上旬更新)「坂翁に訊け! イベント報告」に続く。

 

↑10月13日に開催した連載一周年記念イベント「坂翁に訊け!」。たくさんのみなさんにご来場いただき感謝です
↑10月13日に開催した連載一周年記念イベント「坂翁に訊け!」。たくさんのみなさんにご来場いただき感謝です
                              (c)illust_Ueki
                              (c)illust_Ueki

※今回は5坂もありややこしいので坂の採点はなし!


より大きな地図で 14回 北坂場 を表示

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

写真をクリックすると大きくなります
写真をクリックすると大きくなります
全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから

小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

メルマガ登録をどうぞ!

「こがねいコンパス」からのメルマガをご希望の方は以下にメールアドレスをご入力ください。新しい「市政フラッシュ」の掲載や、次号の主な内容などについてご連絡します。

コンパスは「羅針盤」です!

 

 『こがねいコンパス』は、小金井市政や小金井の人たちが関心をもつテーマを分かりやすくお伝えするインターネット新聞です。市民団体「こがねいコンパス編集部」が発刊しています。

 

 『コンパス』は、羅針盤を意味します。辞書によれば原義は「ともに歩くこと」です。市民が市政をより深く理解するための一助となり、よりよい小金井市政のあり方を考えるときの羅針盤でありたい。市民のみなさんと一緒に歩んでいきたい。そんな思いを込めています。

 

 

 ご連絡は koganeicompass@gmail.com まで。