加藤春恵子(かとう・はるえこ)の

もう一つの日本     Alternative Japan

第21回 たくさんの小さな玉が転がるように

~きょうとグリーンファンドの「寄付の交換」~

 

<関西の先達を訪ねて その2>

 

 京都・深草の龍谷大での「市民・地域共同発電所全国フォーラム2013」のあと、近江を訪れ、再び京都に戻った。認定NPO法人「きょうとグリーンファンド」を訪ねるためだ。

 

 京都の中心地の一角、地下鉄・五条駅の近くに、めざす事務所はあった。

 

 「きょうとグリーンファンド」は2000年に設立された。主として私立保育園とパートナーシップを組んで、年に1~2か所のペースで、毎年「おひさま発電所」をつくり続け、この夏に17番目を完成させた。市民発電所づくりの老舗である。

 

 NPOへの寄付を促進するための認定制度が設けられた2008年には、狭き門をくぐり、「認定NPO法人」として、寄付した人が税額控除を受けられるなど、税法上の優遇措置を受けて、活動を展開している。

 

 とはいっても、決して「お金持ち」というわけではないから、事務所は表通りにあるカフェの二階にあるシンプルなスペースなのだが、そのアクセスのよさには、町衆・市民が、したたかに市民活動をつくりあげてきた京都の心意気を感じた。

 

 ここを訪問したいと思ったのは、各発電所ごとにつくられた子どもたちの笑顔が溢れるパンフレットが、龍谷大学の展示場で目を引いたからだ。

 認定NPO法人として、寄付をメインに据えた資金集めの方式をとっているということが、固定価格買取制度の始まった2012年夏からの「ファンド」立ち上げブームの中で、どのような意味を持っているか、という点にも関心があった。

 

 連休や事務所の休業日等の都合で、連絡が間際になり、ほとんど飛び込みに近いかたちだったが、事務局長の大西啓子さんから、ゆっくりお話をうかがい、沢山の資料を頂くことができたのは有難かった。

<もうひとつの「ファンド」>

 

 「きょうとグリーンファンド」が発足した2000年は、京都国際会議場で京都議定書が採択されてから3年後。「北海道グリーンファンド」に刺激を受けて、立ち上がったのだという。(注1)

 

 風力発電で知られる「北海道グリーンファンド」は、市民から発電所設置時に基金を集めて、元本の一部に売電収入の分配金をつけて返済していくという、自然エネルギーの市民発電の世界で一般に行われている投資型の「ファンド」方式をとっている。

 

 これに対して、「きょうとグリーンファンド」は、売電収入の分配は行わず、「おひさま基金」を中心に据えて、寄付を受けたり、寄付したりしながら運営していくという寄付型の「ファンド」(基金・資金)方式を選んだ。

 

 やり方は違うが、「市民の資金で市民の発電所をつくろう」とする精神は、「北海道グリーンファンド」と変わらない。

 
(「きょうとグリーンファンド」のHPから)
(「きょうとグリーンファンド」のHPから)

 「きょうとグリーンファンド」は、会員の年会費のほか、おひさま発電所を設置した施設が売電収入の一部を一定期間、寄付してくるお金を加えて、「おひさま基金」を増やしていく。

 

 そして、新しい発電所を設置する施設が決まると、「おひさま基金」からの寄付金や、発電所建設プロジェクトが立ち上げられるごとに集める寄付金(最新の久世保育園のケースでは、一口3千円)と、施設側が用意できる範囲の自己資金(注2)とを合わせて、「おひさま発電所」づくりに必要な資金を整える。設置までのプロセスに一つ一つ相談に乗り、手を貸して、施設側といっしょに、完成までの協働作業を行う。

 

 もちろん、公的補助金や、企業や市民団体からの補助金を獲得するためノウハウは駆使するが、補助金が減少した近年では、一口10万円の「設置協力金」を募り、5年後に一括返済という仕組みも設けているという。

 

<寄付の交換>

 

 設置する費用の一部に自己資金が充てられるのが前提となっているということもあって、「きょうとグリーンファンド」は、でき上がった「発電所」を所有することはしない。「おひさま発電所」の所有者は、終始、設置者であり、「おひさま基金」から提供されるおカネは、「きょうとグリーンファンド」から設置者への寄付なのである。

 

 これに対して、設置者側は、一定期間(現在では5年間)、きょうとグリーンファンドの「おひさま基金」へ売電収入のなかから寄付を行う。いわば「相互信頼に基づいた寄付交換」といったかたちで、設置を支えたNPOと設置者との間で、お金と笑顔が循環しているのだ。

 

 設置協力金は、未返済の間は「きょうとグリーンファンド」の設置協力者からの借入金となっている。まさに信用を基盤とする方式で、古都、京都ならでは、という印象である。

<市民協働事業への呼びかけ>

 

 「屋根借り」をして「投資者」を集め、「稼ぐ」ことができるよう尽力して、投資の斡旋をする組織も利益を上げよう、というのが資本主義の世界の本流の仕組みだろう。ここでは、市民社会が育んできた、もう一つのお金の回り方である、寄付文化の方式が採用されている。

 

 しかも、寄付文化の初期的形態にありがちだった、上から目線の一方的な恩恵供与ではない。水平で相互的なパートナーシップ関係を実現するための仕組みが工夫されている。

 

 2013年11月1日から来年1月末という応募期間で公表されている募集要項の要点を伝える、かわいいイラスト入りのビラ「みんなでおひさま発電所をつくろう!2013年度おひさま基金助成事業募集のご案内」は、次のような文章から始まる。

 

 「2011年3月の東日本大震災と福島第一原発事故は、私たちにこれまでの社会のありようを根底から問いかけるものとなりました。私たちは、子どもたちにどのような未来を残すことが出来るのでしょうか。

  認定NPO法人きょうとグリーンファンドは、2000年から、地域にひらかれ、多くの人が集まる施設に自然エネルギー(太陽光)による市民共同発電所の設置事業『おひさまプロジェクト』を進めてきました。

 このたび、きょうとグリーンファンドと共同で『おひさまプロジェクト』を進めていただけるパートナーを募集します。広く一般に寄付を募るとともに、費用の一部をきょうとグリーンファンドおひさま基金より助成します。

 みなさまのご応募をお待ちしております。」

 

 このように趣旨や事業内容を明示したうえで、「応募要件」として、「環境問題に関心を持ち、自主的に継続して環境問題に取り組んでいただけること」「京都市内および京都府にある、地域にひらかれ、多くの人が集まる施設であること」「設置する建物の形状が、太陽光パネル設置(できれば10kW以上)に適していること」「きょうとグリーンファンドの事業に対してご理解、ご協力をいただけること」「一定の自己資金を調達できること」が挙げられている。

 

 これを読むと、太陽光発電所をつくるということも重要な事業だが、そのこと自体よりも、さらに大切にされている「目的」があるということがわかる。(注3)

 

 太陽光発電所をつくってその意義を園児や親たち、さらには地域社会に発信することを通して、新しい時代の要請を伝える。自然エネルギー教育、環境学習を進めようという目的を掲げて呼びかけを行い、これに共鳴した「屋根の持ち主」との出会いを通じて、場所やお金や知恵を出し合って、住みやすい未来をつくっていこう――。そうした協働プロジェクトを行うことが、「きょうとグリーンファンド」の目的なのである。

 

 経費削減のために太陽光発電所をつくりたい、という思いも大切だが、そこにとどまるといった相手ではなく、地球と環境とエネルギーについて考え、行動していこうという思いが深まっていくようなパートナーとの出会いを呼びかけ、市民同士の協働事業を、おしつけがましくなく、しかし、きっぱりと提案しているとことに、持続的な活動の秘訣があると私は思う。

 

<NPOの真髄>

 

 私は、10年余り前に、イギリスのロンドンで、高齢者関係のNPOに関するフィールドワークを行い、『福祉市民社会を創る――コミュニケーションからコミュニティへ――』(注4)という本を書いたことがある。京都から戻り、公開されている限りでの「きょうとグリーンファンド」に関する様々な情報を見ているうちに、とても懐かしい気がしてきた。

 

 イギリスでは、税制上の優遇措置を受けられるNPOが多く、子どもたちから大金持ちまで様々な人々がいとも簡単にクリックひとつで寄付ができる仕組みが整えられている。

 

 多くの人びとの支持を得て、寄付金集めに成功しているNPOは、公的な助成金が乏しくなった不況の時代にも生き延びて、事務所で働く人の給料などの必要経費も獲得している。

 

 何百年も前から基金を蓄積してきたNPO支援のためのNPOともいうべき基金運営団体もかなり多く、それらの団体から補助金を獲得しようと四苦八苦している新米のNPOに申込書の書き方のコツを教えるNPOもあったりする。 

 

  NPOは人気の職場で、職員と、学生や、休日を過ごす大人たちや、すでに年金生活者となった人等々のボランティアとが協力し合って、重要な役割を社会の中で果たしている。そのために、英国では、公的なサービスに偏りがちな北欧や仏独などよりも安い税金で、多様な社会的なサービスが行われている。

 

 日本にそんな時代はいつ来るのか、と問題を提起したまま10年が過ぎた。私は、「きょうとグリーンファンド」に出会い、就職してくる若い人がいるというほどの収支状況ではないにしても、まさにNPOの真髄を実践していると感じたのだった。

 

 教え子の勤務先という縁もあって寄付を続けていた組織からからお知らせが来て、「認定NPO法人」として認められたので確定申告の際に税額控除を受けられるようになったことを知り、日本の本格的なNPOの時代の幕開けに参加することができてから、何年か経っている。

 

 しかし、まだ認定を受けているNPOの数は少なく、「狭き門」の外側の市民の活動の多くは取り残されている。メディアによる紹介・説明も不十分で、せっかく認定を受けたNPO法人のなかにも、制度を使いこなして活動を展開するに至っていないところがあるのではないだろうか。

 

 「きょうとグリーンファンド」は、「認定NPO法人」であることをしっかりと伝え、情報発信力を駆使して、落ち着いた持続的な活動を続けているが、日本におけるNPOの発展ということを考えれば、会員数の増加はなお課題とされ、さらなる基金の伸びが期待される状況にあるようにも思われる。

 

<地域市民発電の目的は?>

 

 NPOというあり方に制約を感じている人びとにとっては、認定NPOは縁遠い、と感じられるかもしれない。

 

 しかし、大きな説明責任を負い、組織・事業の目的を自らに厳しく問いかけ、発信している認定NPO法人は、「とにかく固定価格の高いうちに早く」と、発電所をつくることが自己目的化しがちな私たちに、「何のために何をするべきか」を考える機会を与えてくれる、貴重な存在であることは間違いがない。

 

 一刻も早く原発に代わるエネルギーを、と言っても、市民発電がもたらしうる電力は限られている。地産地消のエネルギーづくりという新しい産業・職場を地域に立ち上げることも太陽光発電の大切な目的となりうるのだが、固定価格買取制度に頼る限りは、時の政権の意向に大きく制約を受ける。

 

 では、自然エネルギーの「市民発電」に固有の、より深いところにある目的は、何だろうか? 

 

 「きょうとグリーンファンド」が掲げている目的は、「環境学習」、とりわけエネルギーに関する学習である。

 

 人間の文化の発祥のときから、その時代時代の人々が次々に預かっているこの地球を、その一部であるこの国・この地域を、温暖化や原発事故で住みにくいものにしてしまうことがないように、大切に活かすことの意義と方法を学び、天与の環境を子々孫々に伝えよう。

 

 そのために、地域の人々に地球温暖化と原発の危険を伝え、節電や発電の大切さをともに考えて、実践し、自然エネルギーの活用に関わる、同世代の担い手を広げ、次世代、さらにはその次の世代の担い手を育てていくことこそ大切である。発電所づくりに力を合わせて取り組む期間は、ともに学ぶ大切な期間であり、地域でのエネルギー学習と実践は、発電所の完成後も続いていく。「きょうとグリーンファンド」は、そう考えている。(注5)

 

 パートナー探しと寄付集めにゆっくりと時間をかけ、保育士や、親たちや、子どものための学習の機会を豊かに提供しているのは、そのような、環境を守り人を育ててきた歴史をうけついで、現在から未来へともに紡ぎ続けていく、という目的を大切にしているのだと思う。

 

 募集開始から10カ月ほどかけて行われる、待ちに待った点灯式には、それぞれの設置者の個性を活かした、さまざまなイベントが行われ、学習プログラムは、完成後も提供され、交流が続いていく。

 

 もちろん、保育園の玄関など目につきやすいところに、発電所ごとに工夫を凝らした、発電量を示すボードが取り付けられ、子どもたちの関心を呼び起こすことはいうまでもない。

 
(久世保育園の点灯式。きょうとグリーンファンドのHPから)
(久世保育園の点灯式。きょうとグリーンファンドのHPから)

 「おてんとさまが一生懸命に電気をつくってくれているんだから大切に使おうね」といった保育士などの働き掛けで、子どもたちは節電に関心を抱く。家に帰っても、つけっぱなしのテレビを消したとか、父親のシャワーの無駄遣いをたしなめたとか、父親が会社の節電に本気になったとか、さまざまな報告が入ってきて、グリーンファンドの仲間たちを元気にしてくれるという。

 

 そのように、発電所づくりと環境学習という2つの車輪を回しながら、笑顔と資金とノウハウが循環して、ゆっくりとした時間が、京都市と、京都府のなかに、流れていく。お天道様から光と熱をいただく、という事柄を軸にした、新しい祭りが、あちこちに営まれて、地球と地域を守る氏子たちが育てられていくのである。

<小さな沢山の玉がころがるように>

 

 「私たちが転がした沢山の小さなビーズが、コロコロと思いがけないところまで転がって、立派な発電所になったり、学習の機会が広まって行ったりするのは、うれしいし、そんな風にしてぼちぼち世の中を変えていくんだと、思います」と、大西さん。

 

 ビーズというかガラス玉というか、とにかく小さなものがあちこちに散らばり転がって大きな輪ができて驚くようなことが起こるという、そんなイメージにふさわしい、まん丸いテントを子どもたちが広げている、最新の京都府城陽市久世保育園の寄付金募集のための写真入りのポスターがあった。大西さんと事務局の北川さん、深川さんに持って頂いて写真を撮ったところ、事務所のデスクと接客スペースの間におろしたスクリーンが真っ白だったので、不思議な写真になってしまったのだが、お許し頂きたいと思う。

(右端が大西さん)
(右端が大西さん)

 事務所には、学生風の人たちも出入りして、賑やかだ。街の真ん中だけに、立ち寄りも簡単にできる、みんなの市民発電所として、緩やかに、賑やかに、性や世代を超えて、このNPOは、生き続けている。

 

<「灰色の男たち」>

 

 もちろん、寄付型のNPOが正しくて、地産地消の産業を立ち上げて資金を集め、少しでも多くの分配金を出そうと頑張っている市民団体が悪い、などということは決してない。

 

 しかし、対象とする地域のスケールや、担い手の年齢構成などが思うに任せないまま、今一般に市民発電の世界でファンドといわれている形しかないと思いこんでしまうと、自然エネルギー買い取りの固定価格が政府のさじ加減次第という状況の下では、ミヒャエル・エンデの『モモ』に描かれた灰色の男たちの世界に、発電の担い手となる市民自身が巻き込まれてしまうことになりかねない。

 

 一方で、屋根やお金が、疑心暗鬼のなかで凍結状態におかれたまま、この大切なエネルギー転換期が空しく過ぎてしまうということも起こりかねない。

 

 あくまでも、私(たち)は何のために何をしたいのかを、自らに、そして仲間に問い続けて、それぞれにふさわしい、エネルギーの現在と未来に関わるミッション(自分たちならではの天与のしごと)を見つけたいものだと思う。

 

<「基本的な考え方」>

 

 最後に、パネルの設置工事を依頼し続けている「ワーカーズコープ エコテック」のニューズレター『SunSunエナジー』第100号(2013年9月15日)に大西さんが書かれた、「私たちの市民共同発電所=おひさま発電所とエコテック」のなかに示されている、「きょうとグリーンファンド」の基本的な考え方を改めて紹介しておこう。

 

 ① 少額寄付で幅広く参加を求める(なるべく多くの人に、参加することによって生活のありようを見直すきっかけにしてほしいため)。

 

 ② 多くの人が利用する地域の施設に設置する(多くの人の寄付を得やすく、災害時などの避難所となるように)。

 

 ③ 設置とともに環境学習を並行して実施し、設置後も継続させる(共有されていない公共施設を見てもったいないと思ったため)。

 

 ④ 原則として設備を所有しない。

 

 ⑤ 設備設置後、施設は自然エネルギー普及に協力する(みんなの寄付でできた設備からもたらされた価値を、社会に還元するため。設置施設が、発電量に見合う金額の一部を、一定期間「きょうとグリーンファンドが運営・管理している「おひさま基金」に寄付をし、おひさま発電所普及に協力する仕組みも、施設で実施する環境学習のためにきょうとグリーンファンドが年に2~3回プログラムを提供するのも、この考え方による)。

 

 ④だけ文中に説明がなかったのだが、お話をうかがった時の印象では、いつ、どんなことがあるか、わからないのだから、「所有」にこだわり、遠い先のことまで考えてやたらに背負い込むようなことはするまい、というごく当たり前に生きている人の知恵があらわれているように思われた。

 

 「市民として気づいた課題をみんなで解決していくために、あきらめずボチボチやっています」

 

 「無理なく楽しく、自分の生活も仕事も大切にしながら続けることが力になる。誰もが損も得もしないけれど、世の中がよくなっていくように、と活動しいている主婦が多い」

 

 「寄付を受けた側の保育園などには、皆さんから与えられたもので得た価値は社会へ還元してほしいし、私たちはプロジェクトを通して出会う子どもたちがかわいいので満足を頂いています」

 

 大西さんの言葉から、清々しく、ゆったりとした時を、仲間とともに過ごし、きりきりしゃんと頭や手足を動かし、持続可能な市民同士の協働の仕組みを展開している人たちの生き方が伝わってきて、改めて大切な知恵を学んだ思いだった。

 (終わり)

 

<注>

(1)「広がるグリーンファンド―みんなの力で電気を―」『生活と自治』2012年8月号   4-7頁参照

 

(2)頂いた資料によれば、自己資金は、すべての施設で大小さまざまな金額が用いられている。 適切な設置場所と若干の自己資金を持ちながら、ノウハウがなく、不足資金の提供者への不安もあって、発電所設置に至らないケースは少なくないと思われる。自己資金と市民から集めた資金との併用は上田市民エネルギーの「相乗りくん」でも行われているが、「自宅の昼間の電気量をまかなえる容量のパネルを自費で設置していただきます」とパンフレットに明記されているから、使いたいと思う自己資金額と合わず、ためらう屋根オーナーも存在するかもしれない。より柔軟な形の自己資金と市民資金との併用は、市民発電にとっての課題であるように思われる。

 

(3)飯田市や埼玉県など、「おひさま発電所」というネーミングで保育園や幼稚園に太陽光発電所を設置する事業は、は全国で行われているが、その中でも老舗の「きょうとグリーンファンド」は、一貫した環境・エネルギー教育への信念、設置者側との「協働」の姿勢、情報発信力などにおいて、特に際立っているように思う。

 

(4)当時は、NPOインターネットの活用の仕方もまだシンプルなものだったので、「コミュニケーションを通じてコミュニティがつくられて行く、ということに注目する場合の私の関心事は、むしろ人と人とが対面で行う相互的なコミュニケーションにあった。しかし、今日では、インターネットによる情報発信が大きく展開して、コミュニケーションのなかに大きな比重を占めるようになっている。市民活動における情報発信の重要性は極めて大きく、「きょうとグリーンファンド」によるホームページの多彩な展開から、学ぶところは大きい。「おひさま基金」がお金を蓄え提供し循環させて増やしていく装置だとすれば、「情報」を蓄え提供してコミュニケーションを循環させ膨らませていく宝箱として、この組織のホームページは、活用されているように思われる。

 

 (5)発電所建設と環境学習を組み合わせたプロジェクトは、家族連れや大人同士がやってくるナチュラルなカフェや、自然学校と呼ばれるような宿泊施設などでも求められており、完成した17か所の「おひさま発電所」のなかには、京都府南丹市美山町の「アースガーデン」と「田歌舎」が含まれている。

 

加藤春恵子(かとう・はるえこ)さんのプロフィール
 『女たちのロンドン』『広場のコミュニケーションへ』『女性とメディア』『福祉市民社会を創る~コミュニケーションからコミュニティへ~』など、社会学者としての仕事を重ねて、定年後の現在は「ケアサポート湧」、「トランジション・タウン小金井」など、小金井の様々な非営利・市民活動に参加している。桜町在住。  

 11月8日(日)

  第73号の主な内容

(随時更新されます)

《市政の焦点》

■12月小金井市長選特集

☆白井とおる市議が立候補表明(2015年11月8日更新)

 

☆白井市議の立候補記者会見に40人以上の市民が参加(2015年11月8日更新)

 

☆4陣営の対決構図に 財政健全化への具体策が焦点(2015年11月8日更新)

 

≪酒好きのたわごと≫

その15 越後の酒と謙信(2015年10月17日更新)

  うれしいニュース!

 公益社団法人「全国学校図書館協議会」が発行している「としょかん通信」(中・高校生版)2015年6月号の《今月のブックトーク》に『まちの力 ひとの力 ――変える 試みる 小金井の人たち』がとりあげられました。

 1人でも多くの中学生、高校生にこの本を読んでもらえたら、と思います。感想文も送ってもらえると、とってもうれしいですね。

 以下にその部分を貼り付けました。筆者は、ほそえさちよさんという子どもの本の編集者だそうです。タイトルは、「生きるために つながる」。

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全体はこちらから
としょかん通信「今月のブックトーク」.pdf
PDFファイル 5.3 MB

こがねいコンパスのインタビューシリーズ《変える 試みる 小金井の人たち》をまとめた本『まちの力 ひとの力』が図書出版クレインから刊行されています。ウェブ版では読めない、取材秘話などを明かす4本の「エピローグ」と、やまさき薫さんの素敵なイラスト付き。定価1500円+税です。市内の各書店でお買い求めください。クレインでも注文できます。

毎月第1・第3土曜日が定期発刊日です。こがねいコンパスは市民のための羅針盤を目指し、市民とともにつくる地域メディアです。ご意見・ご感想・情報提供などを、koganeicompass@gmail.comへおねがいします。

詳しくはイベントカレンダーのページをご覧ください。こちらから。

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小金井市のイベント情報は、小金井市地域情報サイトのさきナビでも見ることができます。バナーをクリックしてください。

 この人に聞く

脱原発社会への道筋を探る

民間の英知を結集して「脱原子力政策大綱」をまとめる「原子力市民委員会」の舩橋晴俊座長。

前編はこちらから。

後編はこちらから。

*船橋晴俊さんは2014年8月15日、くも膜下出血で急逝されました。ご冥福をお祈りするとともに、船橋さんの思いを少しでも多くの方に知って頂きたいと願っています。(編集長・佐藤和雄)

 

「敗北」を語る

民主党小金井支部幹事長

村山秀貴さん

前編はこちら

後編はこちら

 

イラクから問い続けてきたもの

映画監督・鎌仲ひとみさん

こちらから

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